2020.02.11 生活アドバイス | メディア情報 | 嫁姑問題

義母がおやつを与えすぎる

【お悩み】:私は三十二歳の主婦です。小学一年生と年中の女の子がいます。

結婚当初は夫の勤務地の東京で生活していましたが、昨年秋の転勤で長野に帰ってきました。

夫は長男でもあり、夫の実家に引っ越して、六十歳になった義父と五十八歳の義母と同居することになりました。

義母の「孫の面倒は私がみるから」との申し出もあり、看護師の資格のある私は、街の個人病院にアルバイトとして九時から夕方五時まで勤めることにしました。

相談は次女のことです。

義母に保育園のお迎えをお願いしているのですが、帰宅後にケーキや甘いお菓子をお腹いっぱい食べさせてしまい、二女は夕食が食べられないのです。

「食べたくない」「いらない」と言う日が多く、義母に「おやつは保育園で食べてくるのであげないでください」と何度も頼むのですが聞いてくれません。

夫から義母に注意してくれるように言っても、取り合ってくれません。

その上、娘に口止めしているようです。

二女が夕飯を食べないので、「今日もおやつをたくさん食べたでしょう?」と聞くと「食べてないよ」とすまして言うようになってしまい、困っています。

義母にやめてもらうにはどうしたらいいのでしょうか?
(長野県上田市・KY)

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【アドバイス】:お義母さんが娘さんにおやつを与え過ぎて、あなたが作った夕食を食べてくれないことは寂しいですね。

しかし、他人の非を責めても、問題は解決しません。

お義母さんは孫に喜んでもらうことで、幸せを感じておられるのでしょう。

ご主人は嫁姑の板ばさみになって、これ以上、波風を立てたくない、と思っているのではないでしょうか。

大人の各々の言い分の中にあって、一番つらい思いをしているのは、娘さんではありませんか?

おばあちゃんからは「ママには内緒だよ」と釘を刺され、お母さんからは「おやつをたべたでしょ?」と責められて、ウソをつかなければいけない。

小さな胸をどんなにか傷めていることでしょう。家族の方針がバラバラでは、子供によい影響は与えません。

あなたとお義母さんの仲をよくすることが、問題解決へのもっとも近道です。本来、よほどの事情がない限り、自分の子供は自分の手で育て、自分が責任を負うべきものでしょう。

それをお義母さんに預けて、逆に不満を抱き、責めるのは筋違いのような気がします。

あなたにとって、お義母さんは人生の大先輩であり、ご主人を育てられたゆたかな体験をもっています。自分に代って娘の世話をしてくれていることに、感謝の心を伝えていくことです。

また、同居生活では相手を尊ぶマナーが大切です。

朝、顔を合せたら自分から「おはようございます」と笑顔で挨拶をする。

仕事に行く時は「娘をよろしくお願いします」。

帰宅したら「娘を見ていただいて、ありがとうございます」と。

娘さんと話をする時は、お義母さんのよさをさりげなく伝えることです。

お義母さんと敵対するのではなく、お義母さんの心情を理解するよう努め、むしろよき相談相手になってもらうことが大切なのではないでしょうか。

【月刊「すこ~れ」 335号 〔すこ~れ相談室〕より】