2020.01.12 生活アドバイス | 子育ての悩み

習い事が続かない娘に困惑

【お悩み】私は37歳の専業主婦、夫は会社員で40歳、7歳の娘との3人家族です。

小学2年生の娘には、今まで体操、スイミング、そろばん、バレエといろいろな習い事をさせていましたが、どれも長続きしませんでした。

ある日、娘から「ピアノを習いたい」と言われましたが、今までのこともあるので、「そうね。考えておくわ」と即答はしませんでした。

3ヵ月が過ぎ、ピアノのことは忘れたかと思っていた頃に、どうしても習いたいとしつこく言われたため、夫と相談して習わせることにしました。
ローンでピアノを購入し、学校やレッスンから帰宅しては

嬉しそうに弾いていました。

いつもゴロゴロしていた娘の楽しそうな姿に、本当にピアノが好きなのだと、親の私も幸せな気持ちでいました。

 

ところが、習い始めて一ヵ月後、レッスンから帰宅するなり「私、ピアノやめる。もう行かない」と言い出したのです。
娘が強く希望し、ピアノまで購入したのに、どうしたらよいのかわからず困ってしまいました。

娘の気持ちを理解し、よい方向に持っていきたいのですが、どうしたらよいでしょうか?

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【アドバイス】:共感の気持ちでゆっくり聴くことが鍵

 

まず、親としてすぐに言ってしまいそうな言葉をあげてみましょう。

「あんなにやりたいと言ったのはあなたでしょう。ローンで買ったピアノはどうするの。
いままでも習い事は長続きしなかったわね。いつもそうなんだから。もう少しやってみたら。

今回は絶対続けなければダメよ」

……このような否定的な言葉からは何一つとしてよい結果は得られません。

「自分からピアノを習いたいと言って、ピアノまで買ってもらったのに……」ということを子供はわかっているのです。

 

あんなに喜んでピアノ教室に通っていたのに、なぜ急に「もう行かない」と言い出したのか。

何か原因がありそうですね。

子供が怒った口調で発する言葉は、一時的な感情で言っているのかもしれません。

ゆっくり深呼吸をして、もう一度娘さんと向き合い、次の点に注意してよく話を聴いてあげてください。

 

子供に対する指示・命令・小言はやめる。

子供に質問した時、答えが返ってくるまで待ってあげる(時間がかかっても待つ)

子供が何か言い始めたら、心からの共感の言葉 (そうなの、そうね、あなたの言う通りね、など)でうなずき、子供の心に沿う親が熱心に耳を傾けてくれることほど、子供にとって自分を肯定される体験はありません。親子の関係が安定していれば、最終的に名案が浮かんで、きっとよい結果につながるでしょう。

娘さんが「ピアノやめたいの。もう行かない」と言ったら、「そう、ピアノやめたいの。もう行かないの?」と優しくくり返します。親に聴いてもらえると安心した気持ちになり、どうしてやめたくなったのか、本音を話せるようになるでしょう。

【月刊「すこ~れ」 358号 〔すこ~れ相談室〕より】