身だしなみがだらしない高3息子
次男が学習障害と診断された
【お悩み】:私は三十九歳の専業主婦です。夫は四十二歳の会社員で、中学一年生、小学三年生、小学一年生の息子がいます。
相談したいのは次男のことです。次男は小さい頃から元気で明るく、手のかからない子でした。しかし、小学二年生になった頃から、授業で漢字を書いたり覚えたりするのが苦手になりました。
家では私が横について机に向かわせるものの、なかなか宿題ができず、学校へも行くのもいやがるようになりました。
よく頭痛をおこし、病院へ行くと「ストレスに感じていることがありますか」と尋ねられました。漢字の学習が大変だと伝えたところ、学習障害ではないかと言われ、専門の機関を紹介されました。
そこで受診したところ、訓練を受けるよう勧められましたが、次男は泣いていやがります。
夫に相談しても、次男の学習障害を受け入れようとせず、家でたくさん練習させるべきだと言います。
私はこの先、次男や夫とどう接していったらよいのでしょうか。
(草津市 T子)
夫に歩調を合わせ、温かい家庭をつくる
【アドバイス】:これまで三人の子育てをよく頑張ってこられましたね。
次男さんは、一生懸命に漢字を書こうと頑張っているからこそ、それがストレスになり体調まで崩しているのです。家庭での勉強の無理強いはやめて、まずはお母さんが次男の苦しみに共感してあげてください。
また、わが子が学習障害ではないか? と疑われて、やるせないご主人の気持を思いやってください。
「遊びたいのをがまんして、宿題をやろうとしてえらいね」「だんだん難しい漢字が増えて、書くのがたいへんだよね」など、次男の気持にそった言葉がけで、「お母さんはあなたの大変さがわかるのよ」と伝えてください。
今は、できないことに目を向けるより、できていることや得意なことをほめて、伸ばしてあげましょう。そうすれば、次男の中に自信が育ち、勇気がパワーとなって苦手な漢字に取り組むことも少しずつできるようになります。
人より多少遅れても、お母さん自身が気にせず、人と比べないことです。子育ては待つことも大切です。
子供が苦境にある時、お母さんのスキンシップと笑顔とプラスの言葉がけが心の栄養になります。できて当たり前に思えるお子さんの行動一つひとつを認め、言葉に出してほめてください。
ご主人が子供たちを大事に思う気持はあなたと一緒なのです。次男の長所を伝えながら、「この子の可能性を信じて待ちたいので、支えてほしい」とお話してみてください。
夫婦が同一歩調をとり、仲良く暮らしていくことは、お子さんの心身の発育を促(うなが)していくことにつながります。夫婦の日頃の会話を増やし、温かい家庭をつくることを心がけてください。
【月刊「すこ~れ」 380号 〔すこ~れ相談室〕より】