小3の長男の甘えがなおらない
小4長男に堅実な夢をもってほしい
【お悩み】:中1の長女と小4の長男のお母さん、相模原市のかおりさん、40歳からの相談です。
長女は子どもが大好きなので、夢は保育士になることです。ところが長男は「宇宙飛行士になりたい」と現実離れした夢を口にします。
自営業の夫は、「このぐらいの年齢なら、まだ途方もない夢を見てもいいんじゃないか。そのうちに気づくさ」と、笑うばかりです。
長男の成績は、ずば抜けていいというわけではありません。宇宙飛行士になれるわけはないと思います。
男の子らしい、堅実な将来の夢を持ってほしいと願うのは、親のエゴでしょうか。
【アドバイス】:長女さんの夢は保育士になることのようですが、なれるといいですね。一方、ご長男は「宇宙飛行士になりたい」とのこと。
現実的には難しいかもしれませんが、男の子とはそういうもの。途方もない夢を見るものです。子どもだからこそ大きな夢を見ることができるのです。夢を追い続けることが人類の歴史を作りあげてきたともいえます。
水平線の向こうは滝であると恐れてられていた時代に航海に出て新天地を見つける勇気などは、夢が切りひらいた発見です。ですから子どもは、途方もない夢を見ても良いのです。
成長するにつれて、さまざまな体験をし、成功や失敗を繰り返すことで、しっかりした将来の夢をもつようになります。ですからご主人が「途方もない夢を見てもいいんじゃないか」とおっしゃるのはもっともです。
母親と父親にはそれぞれ役割があります。子どもが小さいうちは、母親が愛情をそそいで「生きるエネルギー」を与え、小学校高学年を過ぎると父親が世の中との関わりを教えていくことが必要です。
子どもに父親の存在をきちんと認識させるためにも、母親は父親が家庭のリーダーであることを演出していきましょう。そのためには、ご主人に朝と夜の挨拶をきちんと言うことなどが大切になります。
子どもたちは大人になると、社会との関わりが増えて悩みも複雑になってきます。社会性が求められる場面も増えてきます。そんな時、家のリーダーである父親の言葉を信頼するのです。
子育てはお母さん一人でするのではありません。ご長男が高学年になるこれからはご主人の出番です。
ご主人にも子育てに関わってもらうよう、夫婦で話し合ってください。
【FMさがみ放送〔スコーレ・スコーレ・スコーレ〕より】