お手伝いをしたがる4歳の長男
退職して家にいる夫が疎ましい
【お悩み】:58歳の主婦です。娘2人は結婚、息子も昨年就職し家を出て、夫と2人だけの生活となりました。
夫は現在65歳ですが、電気機器メーカーで部長まで務め、定年後関連会社に移り技術指導で海外に出張したりしておりましたが、ことし突然仕事が面白くないと自分から退職してしまいました。
当初は、ゴルフ、専門分野の研究、パソコンもできると意気軒昂だったのですが、近頃は何にも気が乗らないようです。
そして、プライドが高く、無口で人付き合いも嫌いなため、ほとんど外出せず、
私はずっと専業主婦で、家族のため精一杯やってきましたが、子どもが巣立ち、
数年前家も改築し、経済的にも不自由ないので、これから趣味やボランティア、友だちの付き合いなど、思い切り楽しみたいと思っていたのに、夫の退職後こんなに大変になるとは思ってもいませんでした。
在職中は会社人間だった夫は、家事は何もせず昼食も私が作るのが当たり前。
私への電話に無愛想に対応するので友人から敬遠され、電話も次第にかかってこなくなりました。
夫は旅行が好きで、国内、海外一緒に出かけるのですが、頑固で面白みがないのであまり楽しくありません。
これから先を思うとうんざりで、私に経済力があり離婚できればどんなに清々するかと思う毎日です。
こういう夫とどう係ったら良いのか、アドバイスをお願いします。
【アドバイス】:肯定的な対応と生活に工夫を
夫の定年後の悩みをかかえている女性は、結構いらっしゃいます。
ご主人の年代は、日本の繁栄のため、家族を養うため、ひたすら働き、旧来の日本男性の意識で生きてきて、社会の急激な変化にうまく対応できない人が多いように思われます。
その点女性の方が意識改革が早く、元気に人生を謳歌しています。
そういう状況の中で、あなたがご主人に戸惑いを感じ、疎ましく思う気持ちもよくわかります。
けれども、プラス面を忘れ、思うようにならないことに心を奪われ、自己中心的にご主人に接してはいないでしょうか?
お子さんも巣立ち、健康にも経済的にも恵まれ、あなたは何と幸せな方でしょう。
今日あるのは、ご主人のまじめな生き方の結果でもあるのです。
その幸せに心を向け感謝し、常にプラスの言葉を心がけるのです。
あなたの希望や意思をソフトにご主人に伝えたらいかがでしょう。
ご主人を変えることは、すぐには難しいのですから、生活の細部については、あなたが少しでも快適に過ごすための工夫をすることです。
何より大切なのは、あなたが常に物ごとのプラス面を見て、プラスの言葉を発せられるよう感性を磨き、明るい雰囲気をつくることです。
そして、そういう生き方が、あなたの今後の人生をより幸せへと導いていくのだと思います。
【月刊「すこ~れ」 242号 〔すこ~れ相談室〕より】