2024.02.12 生活アドバイス | 子育ての悩み | 夫婦の悩み

夫の暴言で息子が不登校に

【お悩み】:私は四十歳で、週に五日パートに出て います。

夫は四十二歳のエンジニアで、中学一年の息子と三人家族です。
夫と社内結婚してすぐ、ニューヨーク勤務となりました。二年後に息子を出産。五年間の海外生活を経て帰国しました。
ニューヨークでの育児は大変でした。夫の協力が得られず、不満ばかりが募って不安な毎日。転勤が多いとは聞いていましたが、二年後の上海転勤の時は単身赴任をしてもらいました。
息子の小学校入学に合わせて帰国し、小学校も二度転校しました。

転校続きの息子が心配で、私は息子にかかりきりになりました。

と言うのも、夫は息子に対して理由もなく怒鳴ったり、暴言を吐くのです。夫が家にいる時は、息子は自分の部屋に閉じこもるようになりました。
そして中学入学後、三ヵ月で不登校となったのです。夫の暴言はエスカレートし、「お前なんかいらない。出て行け!」とまで言うのです。
離婚して息子と平穏に暮らしたいと思いますが、私の収入だけで生活していく自信もありません。どうしたらよいでしょうか。
(立川市 Y子)

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ご主人の居場所はありますか?

【アドバイス】

ニューヨーク在住中の子育ては、環境 の異なる地でご苦労されましたね。

一番頼りにしたいご主人の協力が得られず、夫婦の信頼関係に亀裂が生じ始めたのは否めません。

だから、上海転勤の時は、単身赴任を強いられたのですね。

ご主人はあなたの気持ちを理解してくださったのでしょうか?
ご主人は、妻や息子の生活を担う責任があります。

転勤はよほどの事情がない限り「ノー」と言えません。

社内結婚で、転勤が多いことは承知していたのですから、夫婦でその都度よく話し合うことが大事です。
ご主人にとっても、初めてのわが子の誕生は喜びであり、日々成長していく息子の姿を見るのは楽しみだったと思います。
ところが、妻と息子はいつも密着していて、家に帰っても居場所がないような、そんな家庭環境にしてしまっていたのではありませんか?

そして、ご主人は不満が助長していったのではないでしょうか。

夫婦が互いに必死で生活している中、それぞれの立場を思いやるゆとりがなかったことは否めません。

ご主人は、あなたへの不満を息子さんに向けて発散しているのではないでしょうか?
子供にとって、父親と母親の仲が悪いことほど悲しいことはありません。

現に今、父親からの暴言により、息子さんは心身喪失状態に陥っています。

円満な家庭では、父親がリーダー、母親がサブリーダーという役割があり、それぞれが役割をしっかり担ってこそ、健全な家庭生活を送ることができます。
思春期の息子さんのためにも、今こそ夫婦のあり方を見直し、母親としての役割を心がけて、いつも明るい笑顔で生活するようにしてください。

そうすることが、ご主人も息子さんも一番嬉しいことであり、元気の源になるのです。

【月刊「すこ~れ」 359号 〔すこ~れ相談室〕より】

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