小5の長女に何でも頼み過ぎてしまい、元気がなくなる
育児に口出しする姑
【お悩み】:私は三十五歳の主婦です。会社員で四十歳の夫と、四歳の息子の三人家族です。別棟に、夫の両親が住んでいます。私は結婚後も仕事を続けていましたが、長男の出産を機に退職しました。
一人息子の夫は両親をとても大切にしていて、用事を頼まれると会社を休んでまでやってあげるほどです。
姑は夫の世話を焼きたがり、何かにつけ自分の家に連れていきます。私が夕飯の準備を済ませているのに、姑に呼ばれて食べてくることもあります。
最近、姑は育児にも口を出すようになりました。
長男に洋服を買ってくれても、私の趣味とはちょっと違っていて嫌なのですが、仕方なく着せています。
長男はおばあちゃんが大好きで、「ママ、嫌い」と言います。
姑と私との関係は日増しに悪化し、夫に相談するとすぐ喧嘩になってしまいます。
長男が生まれるまでは仲のよい家族だったのですが、今では険悪な状態です。
この先、どのように過ごしていったらよいのでしょうか?
(八王子市・R子)
感謝の言葉を伝えましょう
【アドバイス】:ご長男の誕生という喜びもつかの間、母親としての役割を奪われたような生活に、もやもやした気持で過ごされているのですね。
お姑さんは、一人息子であるご主人の初孫の誕生を、どんなに心待ちにされていたのでしょうか。
お孫さんが可愛くて仕方ないのは当然のことと思います。
自分の欲求を何でも受け入れてくれるおばあちゃんと、子育ての責任感からアレコレと言わざるを得ないあなたとでは、ご長男がおばあちゃんの方が大好きなのは仕方のないことです。
しかし、ご長男は大好きなお母さんがいるからこそ、安心して一日のほとんどをおばあちゃんの家で過ごせるということを、忘れないでください。
夜、寝る時はお母さんのそばにいることで心が癒され、お母さんのやさしい笑顔に包まれて、安心して休めるからです。
お姑さんの家から帰ってきたら、ギュッと抱きしめて「おばあちゃんに可愛がられ、いっぱい遊んでもらってよかったね。あなたが大好きだよ。お母さんの宝物だよ」と言ってあげてください。
お母さんの愛情に満ちた言葉は、ご長男の胸の奥に伝わるでしょう。
見方を変えると、ご長男がお姑さんになついているのはたいへんよいことです。
お姑さんに対する不満ばかり口にするのはやめて、お姑さんの美しい容姿・容貌や、性格のよさ、すぐれた能力を毎日三つずつ一週間書きましょう。
それらの中からいくつかを、ご長男に本心から話してあげるのです。
これからは、いつも快く孫の面倒を見てくださるお姑さんに「ありがとうございます」と気持を込めて伝えましょう。
あなたとお姑さんとの関係が改善した程度、ご主人との仲もよくなっていきます。自信を持って過ごしてください。
【月刊「すこ~れ」 366号 〔すこ~れ相談室〕より】