2024.04.04
夫から別居生活の申し出
【お悩み】:三人きょうだいで中一の長男は、家の中ではよく話をするのですが、外では大人とはほとんど話ができません。どうしたらよいでしょうか?
【アドバイス】:私事で恐縮ですが、同じように中学生のころ、大人の人と会話ができずに、母から「内弁慶」と笑われた記憶がふと過(よぎ)りました。とくに、先生と話ができずに困りました。
中学二年生の時、級友が冷やかし半分に私を「学級保健委員」に推薦しました。おどおどする私を見て笑いこけていた級友を、先生が大きな声で「川田はおとなしいけれど、やり遂げる力を持っている。笑った奴は謝れ!」と一喝してくれたのです。「お前はじっくりと根気よく考えて行動する良いところを持っている。必ずできるから頑張れ」と励ましてくださいました。
また、学校で辛い思いをして家に帰ると、やさしい母の笑顔がありました。先生の一言、母の温もりが私に自信を持たせてくれたのです。その後、先生との会話が楽しくなり、委員を二年間続けることができました。子供は褒められ、認められながらそれが自信となり、成長するものです。
お子さんは自信がないのです。今日から一週間、お子さんの長所を一日三つ挙げ、一つひとつを言葉で伝えてください。そして、食卓を囲んでの家族の会話をおおいに楽しんでください。お母さんの笑顔を忘れずに……。
【月刊「すこーれ」370号〔子育て一口アドバイス〕より】