リストラ不安に泣き言を言う夫
中学3年受験にナーバス
【お悩み】:中学3年生、受験生の男子のお母さん、横浜市のあきこさん、52歳からの相談です。
息子は目標としている公立高校をめざして、日々勉強に励んでいます。
週4日、合格率では定評のある塾にも通い、受験対策の勉強をしているのですが、模擬テストで思うような成果が出ていません。
本人もだいぶ悩んでいるようです。
最近は受験に失敗したときのことを考えるようになり、ヒステリーを起こすこともあります。
見ているこちらも辛いです。
年が明ければ試験は目の前です。
冬休みはラストスパートをかけなければいけないのに、いまのままでは心配です。
中学から大学付属の私立学校に進んだわたしは、高校受験を経験したことがなく、息子にどう接していいか分かりません。ただただ息子を信じて見守ることしかできません。
これから受験が終わるまでの間、わたしが息子に対して心がけることをアドバイス願います。
【アドバイス】:受験生を持つ家庭では、これから受験シーズンが終わるまで、何かと気をつかわなければなりません。
そこでまず、子どもが中学3年生にもなれば、父親が母親に代わって育児の主役になることが望ましい、ということを理解してください。
子どもが小さい頃は、母親がたくさんの愛情を注いで子どもを育てますが、小学5年生を過ぎた頃からは、父親が社会のルールやマナーを身につけさせる役割を担うのが望ましいからです。
こころもからだも不安定な時期に高校受験に立ち向かわなければならない息子さんは、いろいろと悩みを抱え、思うところもあるでしょう。
この頃になると子どもは、母親の言うことをあまり聞かなくなりますから、母親より父親のアドバイスのほうが説得力を持つのです。
ですから、ご主人に、ご自身の受験の体験談や経験を交えながら、息子さんと関わってもらうように、あきこさんから働きかけてください。
そして、ご主人と息子さんが良好なコミュニケーションをとれるように、二人の橋渡し役になることを心がけ、あとはご主人に任せることです。
息子さんのためにあれこれ悩むのではなく、まずあきこさん自身が日々積極的に、妻、母親、主婦として、するべきことに取り組むことです。
母親がしなければならないことをきちんとこなし、前向きに明るく積極的な生活を毎日送ると、家庭の雰囲気が明るくなります。
家庭が明るくなれば、息子さんも心が癒され、気持ちにも余裕が出てくるでしょう。
子どもに気を遣いあれこれとアドバイスをするよりも、母親のこうした生き方こそが、なによりも子どもの心のエネルギーになるのです。
【FMさがみ放送〔スコーレ・スコーレ・スコーレ〕より】