2024.03.26
遊具をひとり占めする5歳の一人息子
【お悩み】: 小学3年生の娘は、毎朝つきっきりで見ていないと必ず忘れ物をします。
出かけてもすぐ忘れ物を取りに戻る始末で、困っています。
【アドバイス】: 娘さんが朝起きてから学校に送り出すまで、お母さんはつきっきりでお世話されているご様子。さぞかし大変でしょう。
忘れ物をして先生から怒られてはかわいそう、という親心から一生懸命世話をやいていらっしゃるのでしょうが、そうすると、その分だけ自分で考えてやろうという自発心がなくなってしまい、お母さんから何か言われないと何もできない、消極的な子どもになってしまいます。
幼い時の失敗は、次の成長につながるための大切な学びです。
黙って温かく見守り、娘さん自身が一つひとつ体験していくことで、たくましくなっていかれるでしょう。
それから、娘さんのお世話をされている間、ご主人は1人で身支度をして出勤していらっしゃるのではないでしょうか。
妻として、夫の存在をおろそかにしていることに、大きな問題があります。
夫を立てる生活をしていると、子どもは自然に目上を尊ぶ心が育ち、先生のおっしゃることも 耳に届いて忘れ物も減っていくことでしょう。
親の仲の良い姿は、子どもにとって何よりの幸せです。
穏やかで安らぎのある明るい家庭の中で、娘さんが元気に力いっぱい育つよう、実践を心がけてください。
【月刊「すこーれ」305号〔子育て一口アドバイス〕より】