2023.08.11
縁が切れたのだから孫にかまわないで
【お悩み】: 中学2年の長男は、バレーボール部で帰宅が遅くなり、家族と生活のリズムが
合わず、とくに食事がバラバラで団らんの場がありません。
【アドバイス】:私の中学当時をふと思い出しました。当時サッカー部で補欠でしたが遅くまで練習、19時ごろ帰宅する毎日。
弟、妹たちは先に母と食事をすませてそれぞれ勉強やラジオを聴きながら私の帰りを待っていてくれました。
母は必ず「お風呂で汗を流しなさい。出る頃にはご飯ができているよ」と言いながら温かいご飯、卵を入れた熱い味噌汁を食卓に並べてくれました。
そして脇に座り学校の事、練習の事を聞いてくれました。
この食事の場で母を独り占めできる嬉しさと満足、そして愛情をひしひしと感じました。
もちろん疲れなど残るはずがありません。
部活のない土曜日には必ず「とんかつ」(当時は豚でなく鯨の肉でしたが大変なご馳走)が食卓に並び、家族全員が言いたいことを言い合い、わいわいがやがやの楽しい食事でした。
子どもだけでなく、父親も仕事を優先せざるを得ない時が多いものです。
多忙な生活であればあるほど、家族が一緒に食卓を囲む時間は貴重です。
部活がない休みの日に意図的に一緒に食べる時間をつくりましょう。
食事は人間同士が最も打ち解けた話ができる時間、そこで交わされるなにげない会話が家族の きずなを深めるものです。
【月刊「すこーれ」306号〔子育て一口アドバイス〕より】