産休明けに職場復帰したい
母子で友だち付き合いが苦手
【お悩み】:私は34歳の主婦です。夫は会社員で実直な人柄です。幼稚園に通っている4歳の娘と3人家族です。
家族関係は円満で何の問題もありませんが、人づき合いが苦手で悩んでいます。
娘の幼稚園の送り迎えの時、他のお母さんたちと自然な会話ができません。
いつも2~3人のグループの人たちから話しかけられるのですが、どう答えてよいのかわからず、無理に笑顔をつくろって急いでその場を通り過ぎるのが精一杯です
このような調子で、他のお母さんたちのように連れ添ってランチに出かけたり、自宅に招いて おしゃべりすることもできず、自分が悲しくてなりません。
娘も私と同じように、幼稚園で友だちと遊べないでいるところを見てしまい、母親として責任を感じ、自分の心が寂しくなります。
また、「幼稚園で、ひとりで遊んでいた」と言う娘に腹が立ち、責めてしまうこともある自分が嫌でたまりません。
どうしたら娘が友だちと話したり遊んだりでき、私も友だちができてうまく付き合うことができるようになるでしょうか。
【アドバイス】: 自分から挨拶することを第一歩に
お友だちと遊ぶことができず、ひとりでいる娘さんのことを思い、不安になるあなたのお気持ちはよくわかります。
ご自分のこと以上に辛く、もどかしく感じていることとお察しします。
しかし、今のあなたの場合、娘さんのこととしてではなく、まずあなた自身の問題として受け止めてください。
ひとりの社会人、また母親として、人と人とのかかわりの中で生活していくことにより、地域社会が成り立っているのです。
まずは顔見知りの方に挨拶をしたり、声を掛け合うことから始められてはいかがでしょうか。
友だち作りの第一歩は、そのような些細なことからスタートします。
あなたに声をかけてくださる方は、あなたと親しくなりたいと思って声をかけているのですから、つくろった笑顔で通り過ぎるのは失礼なことです。
あなたに今必要なことは、自分に自信を持つことです。
そのために、ご自分の長所を一日三つ、一週間にわたって毎日書いていくと、新たな自分を発見し、自己改革へのヒントが見いだせるのではないでしょうか。
そしてまた、「話し上手は聞き上手」といわれるように、まずあなたが聞き上手になることです。
集中して相手の意見に耳を傾け、相槌を打ったり、質問をしながら関心を示していくと、相手はあなたに好感を抱き、友情も深まっていくばかりでなく、自分自身の知識が広くなります。
娘さんには、日頃からあなたの明るい笑顔と、共感の言葉かけを心がけるよう努力していってください、お母さんが元気だと、子どもも元気がわくものです。
きっと楽しい幼稚園生活が送れることでしょう。
【月刊「すこ~れ」 306号 〔すこ~れ相談室〕より】