登園拒否と妹に乱暴する次男
息子が心配で気が晴れません
【お悩み】: 私は今、夫と二人暮らしをしております。夫70歳、私は68歳です。
一人息子は別居、都内に妻と4歳の孫の3人で住んでおります。
結婚前の息子は大変やさしく、私は夫よりも息子と気が合い、よく仕事の話など聞かせてくれ、夜遅くまで語りあったりしたものです。
私はこの息子たちのためならなんでもしてあげたいという思いで、
お産のときも手伝いにすぐ渡米したのですが、あまり歓迎されませんでした。
日本へ帰ってからも、息子は時々来るのですが、3人で来ることはありません。
私の描いていた人生とあまりに違うので、理屈では分かっているのですが、私は孤独です。
いろいろ自分の趣味を持ち、努力しているのですが、気が晴れません。
病院で検査をしても、どこも悪いところはないといわれるのですが、一日中体がだるく、
夜も熟睡できず、物忘れがひどいのです。
今からこのような状態では先が思いやられ、老後の不安がつのるばかりです。
【アドバイス】:ご主人と支えあって生きる“選択”を
体調がすぐれないことは悲しいことですね。
でもあなたは立派な息子さんをもって、お孫さんまでいらっしゃる身の上、最高に幸せな方だと思います。
いくつになっても子を思う親の気持ちは限りなく深いものだと思いますが、
息子さんは立派な家庭を営んでいらっしゃるのですから、何も心配ないと思います。
ただお嫁さんはアメリカで教育を受けた方ですから、あなたとの価値観が違い、
生活習慣もあなたから見ると不足の思いをすることが多々あることと思いますが、
子どもたちが健康で仲良く暮らしていることだけで有難いと思わなければなりません。
あなたが日々憂うつでいることを一番心配しているのはご主人です。
何といっても最後は夫婦、お互いに支え合って豊かな気持ちで過ごすことが大切だと思います。
子どもは天からの授かりもの、育てさせて頂いたことだけで感謝をし、
老後は子どもに心配をかけない人生を送るべきではないでしょうか。
まず朝、目が覚めたことに感謝し、手や足が動くこと、食事が出来ることに感謝し、
小さなことにでも常にお陰様という気持ちを忘れない生活をなされたらよいと思います。
幸せは与えられるものではなく、自己目標に向かって努力し、自発的に人生設計に心がけて明るく前向きな性格、プラス思考の癖を身につけることです。
そのためには呼吸法の習得をし、日常、複式呼吸を身につけることが大切です。
そして自己中心的な生活を捨て、より高い価値あるものを目指した生き方を心がけましょう。
年齢を重ねることにより若さ・健康・体力・気力・記憶力は衰退していきますが、
むしろ総合的な判断力が高まり、その人の内面的なうつくしさがにじみ出てくれば老後も楽しいものです。
【月刊「すこ~れ」 283号 〔すこ~れ相談室〕より】