八方塞(はっぽうふさがり)で別居中
長女のおねしょに悩む
【お悩み】:私は36歳の専業主婦です。夫は来月、39歳になるサラリーマンです。
私たちは職場結婚をしましたが、5年間、子どもに恵まれず、共働きをしていました。
長女の誕生を機に退社して、その後は家庭にとどまっています。
今、長女は幼稚園の年長で、1歳半離れている妹がいます。
私は長女のおねしょに悩んでおり、ご相談します。
長女は2歳でおむつが取れ、あまり手がかからず、何の心配もなく育ち、私にとって自慢の子でした。
ところが、数カ月前から、毎日のようにおねしょをしています。
本人も悩んでいるようですが、私もホトホト困って、怒っています。
夫は「お前が下の子に甘いから、上の子が焼き餅を焼いているのではないか。下の子を甘やかすことをやめなさい」と、一方的に私を責めるのです。
先日、あるセミナーを受講し、
「子どものあるがままを受け入れ、共感しながら育てることが大切である」と
教わりました。
そのことを夫に話したら、「子どもは小さい時から厳しくしつけないと、大きくなって善と悪の区別ができなくなる。問題が起きてからでは遅い」と言います。
確かに、今日の少年による凶悪な犯行をテレビや新聞で知って、不安を抱いています。
よきアドバイスをお願いします。
【アドバイス】:夫に共感し、子どもに愛を
お子さんのおねしょに悩んでおられ、大変ですね。
おねしょの原因はいくつか考えられます。
夫婦仲が良くないか、親への愛情不足による心身症状か、さらには泌尿器官の異常によるものです。
まず、ご主人の思いを理解し、共感することが大切です。
ご主人が「小さい時から厳しくしつけるように」と言われているのは“習慣”のことでしょう。
子どもを育てて自立させる上で最も大切なことは、“いかによい習慣を身につけさせるか”です。
朝、早く起きる、ハイと返事をする、靴を揃えて脱ぐ、挨拶ができる、など。
そのためには、親自身が生きる姿勢として、マナーのお手本を子どもに示していかなければなりません。
もう一度、あなたの生活をチェックしてみてください。
お子さんのおねしょですが、怒るほどに逆効果となります。
お子さんはお母さんの気持ちを自分に向けさせたいのです。
自分が下の子を姉として守ってあげるという、姉としての意識を育てることが大切です。
例えば、ちょっと買い物に出かける時、下の子を見てもらい、特別なことがない限り誉めて、オヤツを与えるのです。
また、おねしょをしなかった日に、誉めてあげてください。
お母さんの温かい愛情こそが、お子さんの特効薬なのです。
ご主人との共感の世界をつくり、お子さんに愛情を与え続けてもおねしょが治らなければ、泌尿器科で検査してもらってください。
【月刊「すこ~れ」 236号 〔すこ~れ相談室〕より】