母の看病に冷たい弟嫁
子育てに生き甲斐がない
【お悩み】:私は27歳の専業主婦です。36歳の夫と、5歳と2歳の息子の4人家族です。
高校を卒業して建築会社に就職し、設計課で働きながら建築士を目指して勉強してきました。
夫とは社内結婚し、その後も同じ職場に勤めていましたが、1年後に妊娠し、長男を出産しました。
長男を保育園に預けての勤めは大変でしたが、夫の協力によって、どうにか続けられました。
次男を出産した時は、子育てに専念しようと思って退職しました。
しかし、毎日の子育ての中で、私の言うことをちっとも聞かない子どもたちに嫌気がさし、
イライラしている自分に悩んでいます。
毎日がつまらなくて仕方がないのです。
21歳の若さで、子育てについて深く考えもせずに結婚した事が悔やまれます。
同級生はまだ独身で、生き生きと働いています。
最近は夢がしぼんできました。
つくづく男性がうらやましく思えてしまいます。
毎日の子育てに生き甲斐をもてたらいいなと思うのですが…。
毎日を充実して暮らすにはどのような心構えが必要なのでしょうか?
いつの日か一級建築士になる夢はもち続けているのですが、家族と仕事の両立は無理なのでしょうか?
【アドバイス】:明るく生きることから
一昨年まで建築士をめざして、職場の第一線で働いて充足感を味わっていたあなたが、今は専業主婦として2人のお子さんを育てる母親になって、悩む気持ちはよく分かります。
家庭でどんなに良い妻や良い母親であっても、金銭的な報酬は得られませんから、直接の手応えを感じられないのでしょう。
あなたに知っていただきたいことは、子育ては人生における大事業である、という認識です。
あなたに代わって仕事をする人はたくさんいますが、子どもにとって、この世に母親は、あなた一人であり、その代わりを果たせる人はいません。
子どもは、一生を「生きる力」を、幼児期において母親との共感体験によって育んでいくのです。
特に男の子の場合、母親が望んでいるような型にはまらないものなのです。
子どもの姿を否定的に見るのではなく、肯定的に見ることが大切です。
欠点を責めるよりも長所を見つけて、ほめて育てましょう。
あなたが朝早く起きて1日をスタートし、家族と笑顔で挨拶を交わし、明るく生活することを心がければ、そこに喜びや生き甲斐を見いだすことができます。
一級建築士への目標を設定し、今、自分のできることを積み上げていけば良いのです。
人生は長いのですから、好機が来れば働くことも、家庭と両立させることも可能でしょう。
今は家庭を第一に考えることです。
【月刊「すこ~れ」 220号 〔すこ~れ相談室〕より】