長女の言動に苛立つ
連れ子の娘に意地悪をする姑
【お悩み】:私は三十五歳の会社員です。二年前、八歳の娘を連れて離婚しました。
半年前に、九歳の息子を連れた今の夫と再婚しました。夫は離婚と同時に姑を自宅のマンションに呼び寄せて同居し、息子の面倒を見てもらっていました。そこに私と娘が入った形で、現在五人で暮らしています。
共働きなので、日中の子供たちの面倒は姑に見てもらっています。ところが、娘と姑の折り合いが悪く、実の孫である息子と、私の娘との接し方は極端に違います。おやつでも息子にはたくさんあげて、娘には一口ほどしか与えないなど……。娘にだけ、あからさまな意地悪をするのです。
しかし私に対しては、大した嫁いびりもなく接してくれます。息子も私になついてくれていて、とても素直ないい子です。
娘は最近、爪噛みがひどく、チック症状も出てきて、夜は私がそばにいないと眠れないといって泣いてばかりです。
娘のことがとても心配で、今後どのようにしていけばよいのか悩んでいます。
娘の不安な気持ちに応えてあげて
【アドバイス】: たいへんな状況下での生活、娘さんの心配は胸が痛みます。お互いに離婚を経験されて、その上で決断されたことですから、すべての責任を担っていかざるを得ませんね。
お姑さんとご主人の関係が気になるところですが、お姑さんがあなたのことを邪険にされていないことが幸いです。複雑な人間関係の中で生活しているわけですから、相当な覚悟を持って生きていかなければなりません。
縁はあって家族として再出発したものの、娘さんは自分ひとりだけが邪魔者にされているようで、居場所のないところで生活しているように思います。新しい環境になってまだ半年。さまざまな不安を抱え、お母さんにいて欲しいと思うことも多々あるでしょう。
そこで、あなたは現在お勤めをされていらっしゃるようですが、娘さんのことを考えると、検討してみる必要があるのではないでしょうか。家計面での問題もあるでしょうから、まずはご主人とよく話し合ってみてはいかがでしょうか。
また、しばらくの間、夜は娘さんが寝つくまでそばにいて、手を握ってあげるなどしてください。そして一日一回はギュッと抱きしめて「あなたはお母さんの宝物よ。大好きよ」と言ってあげましょう。
もうひとつ大切なことは、お姑さんに感謝の心を持って接することです。日中がどのような状況であれ、子どもたちを見てくださっています。どんな些細なことでも、してもらったら「ありがとうございます」と言葉に出して感謝の気持ちを伝えましょう。感謝されて嫌がる人はいないはずです。「おあしすはさいこお※」のマナーの言葉を心がけて使ってください。
あなたのお姑さんへの信愛の心が伝われば、娘さんへの対応も変わってくると思います。
※「おあしすはさいこう」
お:おはようございます
あ:ありがとうございます
し:しつれいします
す:すみません
は:はい
さ:させていただきます
い:いただきます
こ:こんにちは
う:おかげさまで
【月刊「すこ~れ」 316号 〔すこ~れ相談室〕より】