トイレを失敗する一人息子
両親に自分の意見が言えない
【お悩み】:私は31歳の主婦です。結婚3年目になります。
もうすぐ2歳になる娘と製薬会社に勤める1歳年上の主人との3人暮らしです。
私は幼い頃より、何かにつけて2歳上の姉と比較されて育ちました。
姉は勉強もスポーツも抜群で、両親は私にも同様の期待を寄せていました。
高校、大学への進学も、なんとか姉と同窓になりましたが、姉はいつもトップクラス。
でも、私は後ろから数えたほうが早いくらい。
常に劣等感を抱いていました。
主人とは大学2年の時に友人たちとスキーに行った北海道で知り合い、両親に紹介したところ、ひとりっ子なので、はじめは反対されましたが、姉が賛成してくれたのです。
彼の両親もかなり教育熱心だったようで、小学生の頃は宿題で提出するポスターや習字の代筆もしていたと言います。
しかし、そんな両親の行為に対して批判的に思っても、口答えは許されず、
娘には自分の意見をハッキリ言えて、思いやりのある子に育ってほしいと思っていますが、私たち双方の両親共、今から有名幼稚園などの名を挙げて期待は多大です。
とても近所の幼稚園に行かせたいとは言いにくく、
どのように対処したら納得してもらえるのでしょうか。アドバイスをお願いします。
【アドバイス】:肯定的な意識に修正を
わが子の教育方針や自分たちの意見をハッキリ両親に言えないというのは、本当につらいものですね。
今、2歳になろうとする娘さんをどう育てるか、ということよりも、
先ず、あなたの親に対する否定的な意識のパターンを、いかに肯定的に修正していくかが大切です。
人間の性格は、幼い時に親にどのように育てられたかによって方向づけられる、
自分の考えや意見を他人にキチッと話せる「自己肯定」の性格を養うことです。
自分の短所を直す努力をすることも一つの方法ですが、むしろ、長所を伸ばし、育む方が近道です。
もう一度、自分の長所や美点をしっかりと自覚する必要がありますね。
それには、自分の長所を1日に3つ考えて書き出し、これを一週間続けるのです。
一週間分の長所に目を通すと、今までに気づかなかった自分の優れた長所に気づきます。
他人よりも何か一つ、優れたものを自覚すると自ずと心が安定します。
それを実生活の場においても成功体験にまで高めるように心がけると、自信がもてるようになります。
やがて、苦手なことにもチャレンジしようという意欲が湧いてくるのです。
この長所探しの対象を、あなたのご両親、ご主人へと広げていきましょう。
相手の長所を確認して接するように心がけるのです。
また、物事には必ずプラスとマイナスの両面があります。
双方の両親共、わが子や孫への愛情から期待も、心配もされているのですから、その点は大いに感謝することです。
【月刊「すこ~れ」 215号 〔すこ~れ相談室〕より】