部活に夢中な中3息子
夫の全てが鼻につく
【お悩み】: 私は専業主婦で、高校1年生の長女と小学5年生の長男の母親です。
主人は今年43歳を迎え、製薬会社の営業の仕事をしています。
私共夫婦は職場で知り合い、主人は営業マン、私はアシスタントという関係で、いつしか心の疲れを癒してくれる主人のやさしさに魅かれて、結婚しました。
結婚生活は16年目を迎えていますが、
最近、主人のことごとくが鼻につきます。
これではいけない、と思いつつも心が離れていく感じです。
今後もこのような気持ちで生活を続けるしかないなら、むしろ夫と別れ、子どもたちと共に生活して行く方がよいのではないか、と考えてしまいます。
また最近、長女の行動に不安を抱くようになりました。
それは長女が口実をつくって外出することが多くなり、帰宅時間も守らず、いつも男の子と長電話をしています。
先日、長女の部屋に入ったところ、ジュースの空缶にタバコの吸殻が入っていました。
私が注意をすると、「無断で私の部屋に入らないで!」と怒り出しました。
“小学校の頃は素直でやさしい子だったのに”と思うと、どうしても叱りつけてしまいます。
学校からは長女の服装や素行面で、何度か注意の電話を受けました。
一方、長男は気が弱く、ちょっとしたことですぐメソメソして、その女々しさが気になります。
主人と話し合いたいのですが、いつも帰宅時間が遅く、お酒を飲んで帰ってきますので、私の心も萎えてしまいます。
【アドバイス】: 自分の美点を引き出す
今、あなたのご家庭は、大事な局面を迎えています。
子どもは親の生きる姿を見て育つものであり、二人のお子さんは明らかに親へのサインを出しています。
いかに夫婦の絆を堅持し、人生のパートナーとしての共感の世界を築きあげることが出来るか、そこが最も大切です。
夫婦生活は共同作業によって成り立っていますので、どちらか一方にだけ非があるとは言えません。
家庭を中心に生活しているあなたと、仕事の世界に身をおくご主人とでは、夫婦の会話にもズレが生じてきても不思議ではありません。
どちらかが意識的に相手に合わせるという姿勢が求められます。
従って、状況をよりよくしたいと思われたあなたから始めることです。
ご主人のことごとくが鼻につく、と言われますが 一度その内容を具体的に書き出し、正しく把握することです。
何か一つ気に入らないことがあると、とかく全てを否定してしまうものなのです。
書き出された欠点をプラスの視点で見直して関わることが、
もう一つは、あなたがご主人と恋愛していた頃、ご主人からささやかれた自分の魅力を思い出し、
今、あなたが失いかけている美点を、再度ご主人に見せてあげれば、何かが変わります。
【月刊「すこ~れ」 189号 〔すこ~れ相談室〕より】