2024.05.30
口やかましい夫
【お悩み】: 小学5年生の男の子。
進学塾の先生から「この頃ずっと休んでいますが病気ですか?」と電話があり、
息子を信じていただけにショックです。
【アドバイス】: 多くの母親は、一流大学に入り、一流会社に就職して社会的地位を得ることこそが
わが子の幸せと思っているのではないでしょうか。
しかし会社の倒産、あるいは不祥事で老舗がこの世から消えるなど、事あるごとにニュースとなる昨今です。
受験戦争の低年齢化は、親の想像以上に子どもの心の負担となっています。
子どもの心が分からずに、ただ勉強、勉強と尻をたたいても決して良い結果は得られませんし、かえって自信をなくすだけです。
学歴編重が無感動、無表情、無関心な子どもを生んでいるとさえ言われています。
塾が嫌いならそれでいいのではないですか。
子どもは好きで、得意なものに一生懸命に取り組むと、その充実感と喜びが自立の道を開いていくものですし、自立した子どもは自分から幸せを掴み取るものです。
成績の良い子より、性格の良い子に育てることこそが親の務めではないでしょうか。
お子さんの心を察し、いま何に喜び、楽しみ、何に苦しんで傷ついているのか、
何を欲しがっているのかを、お母さんはしっかりと見守ってください。
子どもはお母さんの姿をお手本に育ちます。
きちんとした生活態度を貫いているか、一度振り返ってみませんか。
【月刊「すこ~れ」 315号 〔子育て一口アドバイス〕より】