子ども同士のトラブルでママ友との関係が心配
ヒビが入った友人関係
【お悩み】: 私は3人きょうだいの長女で、高校1年生です。
父は地方の市役所に勤め、母は平日、近くのスーパーでパートとして働いています。
きょうだいは私立大学2年の兄と中学1年の弟がいます。
私は、幼い時からピアノを弾くのが大好きでずーっと音楽教室に通ってきました。
そしてこれからも続けたいと思い、音楽専門の高校に進学しました。
私の友だちのA子さんとの関係についてお尋ねします。
A子さんとは家が近く、同じ小学校と中学校に通い、クラブ活動も一緒で、
幼い頃から大の仲良しとして、楽しくいろいろな体験をしてきました。
ところが中学を卒業する数か月前、2人が慕っていた美術の先生から、授業中、A子さんより私の作品の方が高い評価を皆の前で受けてしまったのです。
美術には自信を持っていたA子さんはショックだったと思います。
このことがキッカケになって、話をしてもぎこちなく、また、行動面でもズレを感じ、2人とも気まずい思いをすることが多くなりました。
私は、中学校を卒業すれば、A子さんと顔を合わせずに済むので、それでもよいと割り切っていましたが、A子さんの進学した高校は、私の高校のすぐ近くです。
時々、通学路や電車内において顔を合わせることがあり、本当に困っています。
こんな場合、どのようなお付き合いをしたら良いのか?
私の心得について、良きアドバイスをお願い致します。
【アドバイス】: 自分から働きかける
幼い頃から習ってきた大好きなピアノを学べる高校に進学されて、あなたの夢の実現に一歩近づいたのですね。
大の仲良しだったA子さんと、先生の評価がキッカケで、関係がシックリいかなくなり、胸を痛めておられることでしょう。
A子さんは慕っていた先生の評価によって、自分の存在価値が否定されたと思い込んで落ち込まれたのです。
そして比較の対象となったあなたに劣等感を抱き、後ずさりをするようになったと思われます。
ところであなた自身も、不安や恐れが先に立ち、彼女に対してどこか身構えているところはありませんか?
意識過剰になりすぎて余計にぎこちなくなっているのでは?
不安は誰にでもあります。
A子さんも、あなたと同じような思いを抱いて、仲直りのキッカケを待っているのかもしれません。
このような時は自分から肯定的に働きかけることです。
これからA子さんと出会った時は明るい笑顔で挨拶をしましょう。
相手がどのような反応を示しても、その姿勢を続けてみて下さい。
また、A子さんにあなたの思いを手紙に書いて伝えてはいかがでしょうか?
言葉では言えなくても、手紙では割と抵抗なく書けるものですA子さんもあなたの手紙を何回も読み返すことができ、心の交流を図ることができます。
あなた方は若いのですから、2度とない高校生活を悔いのないよう、より充実させていくことを心がけて下さい。
【月刊「すこ~れ」 194号 〔すこ~れ相談室〕より】