4歳の幼稚園へ通う息子 言うことをきかない
自己中心の16歳の娘に振り回される
【お悩み】:40代の夫婦と16歳の長女、14歳の長男の4人家族です。
長女のことでご相談いたします。
高校は1年間通って退学いたしました。
自己中心的で生活は乱れています。
アルバイトをしていますが、それで得た収入でお菓子ばかり買って食べ、家の食事には見向きもしません。
「作っておいてあるのだからきちんと食べなさい」と言うと捨てる始末。
そのためかすごい便秘症のようで、排泄が困難になっています。
また、私の洗濯の仕方が悪いと言って洗濯物をばらまきます。
その時に弟の部活ではく靴下がなくなってしまい、弟は「学校へ行かない」と言い出しました。
なんとかなだめて夫が学校へ送ってくれ、事なきを得ましたが、頭にきた私は長女を叩いてしまいました。
夫は公務員ですが、常に傍観者の立場をとっています。
このままではいけない、何とかしなくてはと思うものの、私も疲れてしまいました。
明るく温かい家庭にしたいのですが、どうしたらよいのでしょうか。
【アドバイス】: 腹を決め、夫婦で呼吸を合わせる
家族四人とも、明るい気持ちで過ごすことのできない生活に行き詰まりを感じていらっしゃることとお察しいたします。
多感な思春期真っ最中のお嬢さんには、言えば言うだけ、まして手をあげて叩くという暴力的な行為は、火に油を注ぐようなものです。
このような家庭状況の時にいちばん大切なことは、ご夫婦の仲です。
子供の教育は、夫婦が一丸となって同じ心であたらねばなりません。
「夫は常に傍観者です」とおっしゃっていますが、家庭に必要なのは大黒柱といわれるご主人の存在です。
一家が信頼し合い、ご主人を中心に何でも相談し、夫婦で呼吸を合わせてお子さんのトラブルに対処されることが大切です。
母親の手に負えない時は、父親の出番です。
あなたからご主人にお願いをして、お子さんと真剣に話し合う機会をつくってください。
不規則な食生活による便秘も心配ですね。
食事を作ることも大切ですが、それと平行して、お嬢さんは母親であるあなたの優しさを必要としているのではないでしょうか。
あなたがせっかく作った食事を食べずに捨てたり、洗濯物をばらまくといった行為には、今まで鬱積されたお母さんへの反抗が噴き出しているように思えます。
母親の愛情は心のミルクと言われます。
「自分は愛されている。受け入れられている」という意識を、時間をかけて与えていかなければいけないのではないでしょうか。
日々の生活の中で、子供のやることなすことが心を逆なでしても、許容の範囲であれば思いっきり甘えさせてあげることが必要かもしれませんね。
しかし、譲れないことは断じて譲らないことです。
どんなに暴れても妥協しない、毅然とした態度を演じながら、共感の愛を育てていく学びをされることをお勧めします。
【月刊「すこ~れ」 332号 〔すこ~れ相談室〕より】