3歳の長男が妹が生まれたら甘えだした
親の希望に添えない私は親不孝?
【お悩み】:私は栃木県に住む短大二年生の女子です。
来春卒業後の就職先として、全国にチェエーン店をもつ「ファミリーレストラン」の正社員の内定をいただき、内定者研修で勤務地の希望を聞かれ、「都内」と答えました。
今まで卒業後のことや、就職については、両親と話し合ったことがありません。ただ漠然と就職し、ステキな彼氏を見つけて結婚したいと、普通の女の子の考えと同じで、何の取り柄もない学生の一人でした。
しかし、内定先の職場実習で、活き活きと明るく働いている先輩の姿を見て、接客や調理をしっかり学んで調理師の資格を取り、将来、自分の小さなお店をもちたい、と決心しました。
父は大手の貿易会社に勤務し、毎日、都内まで電車通勤し、仕事一途の真面目な人です。母は長年、小学校に勤め、少し厳しいところがありますが、私にとっては尊敬する父と母です。
昨日、就職先のことを両親に報告しましたら、二人とも大反対なのです。「地元で、家から通勤のできる事務関係の仕事がいい。接客業はもってのほかだ」との一点張りです。
私は生来、人と話しをすることが大好きです。何とか両親を説得したいのですが、また、両親の言うことを聞かないで、自分の考えを押し通すことは親不孝なのでしょうか?
(栃木県さくら市・T子)
ご両親は一番のよき理解者
【アドバイス】:就職難の今の時代にあって、来春の卒業を前に内定され、よかったですね。
職場での実習体験を通して、接客や調理を学んで調理師の資格を取り、小さくても自分のお店をもちたいという目標まで持たれたことに、心から応援します。
問題は、ご両親をどう説得して同意を得るかですね。
ご両親が地元に勤務先を勧めるのも、お父さんが毎日、都内まで通勤することの大変さをあなたに味わわせたくない、という親の愛情であることを知ってください。
また、接客業も競争社会の中で生き残っていくことが、いかに大変であるかをよく知っておられるからなのです。
親は自分の背負ってきた同じような苦労を、わが子にはさせたくないのです。
それをよく理解した上で、まず、実社会でゆたかな経験があり、貿易会社で多くの社員との関わりを持つお父さんに、あなたの想いを聞いてもらいましょう。
お父さんの仕事が終わるのを待ち、喫茶店でコーヒーでも飲みながら、あなたの想いのすべてを話されるとよいでしょう。
時間は十二分にあるのですから、一度や二度であきらめず、分かってもらえるまで粘り強くお願いするのです。
お父さんは娘にとって一番のよき理解者なのですから。
お母さんには、お父さんから話をしてもらいましょう。きっと分かってくれるはずです。
自分の志す好きな道を歩むことは、決して親不孝ではありません。
親孝行とは子供が親を敬い、親に感謝し、よく尽くすことです。
あなたが今までいただいたご両親からの恩を忘れずに、できるだけ心配をかけずに、あなたの大好きな調理師への道を、情熱をかけて歩んでください。
【月刊「すこ~れ」 334号 〔すこ~れ相談室〕より】