2024.04.18 生活アドバイス | メディア情報 | 子育ての悩み

愛息子に〝きらい〟と言われ落ち込む日々

【お悩み】:私は専業主婦で、夫と小学五年の息子との三人暮らしです。

数日前、携帯電話でメールばかりしている息子に注意をしたところ、「お母さんなんて、きらいだ!」と言われてしまいました。

それを聞いて私の心は、張り裂けそうでした。

あの可愛かった息子から〝きらい〟と言われるなんて夢にも思っていなかったので、その日はショックで夜も眠れず、朝食も喉を通らないほどでした。

あまりにも心苦しいので、胸の内を夫に打ち明けました。

すると、「今さら何を言っているのだ。子供は大きくなれば誰でも親の手が届かなくなる。それが子供の成長の証しなのだ」と、冷たく突き放されてしまいました。

そんな夫に「息子のことを心配してくれないのかしら?」と思ってしまい、ますます落ち込んで心の暗い日々を送っています。

私の心を立て直すために、何かよいアドバイスをお願いします。

(筑西市・S子)

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新たな生きがいを見つけましょう

【アドバイス】:子育てに生きがいを持ち、愛情をかけて育ててきたわが子から「きらいだ」と言われたあなたのショックに胸が痛みます。

親であれば、誰でも一度や二度は経験し、乗り越えていかなければならないハードルの一つです。

親はわが子の成長を願って子育てをしますが、親から自立していくことは、一面において辛いものがあります。

赤ちゃんや幼児の頃は母親と密着し、行動を共にしていました。

親の言いなりになることも多かったのです。

やがて成長し、幼稚園や小学校へ行くと人間関係の幅も広がり、親から友達に関心を抱くようになります。

そして、あれこれと指示や命令をする親の存在が煩わしくなってくるのです。

もちろん、親として子供に社会のルールや自立した生活態度を身につけさせなければなりません。

躾が躾として成り立つためには、〝距離のとり方〟が大切なのです。

言い方も「メールばかりしないで、少しは勉強したらどうなの?!」ではなく、「メールもいいけど、勉強も忘れずにね」などと、ソフトな言い方を心がけることです。

大人も子供も本質的には、人には指示や命令はされたくないものです。

子育てを自分の生きがいにして関わると、子供を追い込んでしまい、あなたのように反抗されることになります。

子育てを生きがいのすべてにするのではなく、ボランティア活動など社会に役立つ新たな生きがいを見つけることをお勧めします。

そして家庭では、あなたから息子さんに「おはよう」と笑顔で挨拶し、ご主人や息子さんに呼ばれたら「ハイ」と美しい返事を心がけることです。

今まで親子はタテの関係でしたが、お子さんが小学五年生に成長された今、ヨコの関係にしていくことです。

「お母さんなんて、きらいだ」は、そのメッセージと言えましょう。

息子さんの本心はお母さんが大好きなのですから、安心して、自分の生き方やお子さんとの関わり方を変えていきましょう。

【月刊「すこ~れ」 349号 〔すこ~れ相談室〕より】

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