保証人になった実家の商売が破綻
「魅力を感じない」と夫に言われ…
【お悩み】:私は四十五歳の主婦です。三十五歳の夫、小学四年生の長女の三人家族です。
三十三歳の時に、十歳年下の夫と結婚しました。
夫はとても甘え上手で、私も母性本能をくすぐられ、年齢的に焦っていたこともあり、夫に押し切られるような形で結婚しました。
新婚当初は、独身の時のように毎日楽しく過ごしておりましたが、子供が生まれてから、夫のようすが少しずつ変わっていきました。
仕事は真面目に行くのですが、最近は帰りが遅くなったり、話しかけても携帯のメールをしながらうわの空です。
そんな夫婦の空気を感じてか、娘が反抗的な態度をとるようになりました。
私も「浮気をしているのではないか」という不安からストレスがたまり、先日、夫にそんな自分の気持ちをぶつけてしまいました。
すると夫は「子供のことばかりを考え、オシャレもしなくなった君に魅力を感じなくなった」と言うのです。
自分勝手でわがままな夫を、私はどれだけ受け入れてきたか知れません。くやしくて泣いてしまいました。
今後、夫とどのように生活していけばいいのか途方に暮れています。アドバイスをお願いします。
(京都府 M代)
相手ではなく、自分を変える努力をする
【アドバイス】:女性として、ご主人から心が傷つくことを言われたら、くやしくて泣けてくる気持はよくわかります。
ご主人はあなたに、母親のように甘えられるのがとても嬉しくて結婚されたのではないでしょうか。
一人の男性として、妻や子供を守っていこうとする気持より、自分の気持を満たしてもらいたいという思いが強いと感じます。
ご主人と、お義母さんとの関係はどうだったのでしょうか?
人間は、幼い時に満たされなかった心の隙間をどこかで埋(う)めようとするものです。
いずれにしても、そういうご主人に惹かれて結婚されたのですから、覚悟は必要だったかもしれませんね。
お子さんが生まれてから変わったとのことですが、下の子にお母さんを取られた時の上の子の気持と同じかもしれません。
そんな時、「父親でしょう」とか「男でしょう」などの言葉は、ご主人の心に少しも響かないのです。
母親は子供を生んで母性本能が芽生えますが、ご主人の場合は、さみしい気持になったのですね。
「オシャレもしなくなった」と言われましたが、そこにあなたの悩みを解決するカギがあります。
日々の生活を振り返り、相手を変えるのではなく、自分を変えていくことに気持を切り替えてみてはどうでしょうか?
派手でなくてもよいので、身だしなみを整え、朝はできるだけお化粧をして挨拶をする。
そして、時には大きな子供だと思って甘えさせる。
一日に一回でもそうしたことを心がければ、娘さんも安心し、お母さんを応援しようという気持に変わってくるでしょう。
【月刊「すこ~れ」 364号 〔すこ~れ相談室〕より】