2024.04.04
落ち着き、集中力がない
【お悩み】:五歳の一人息子はわがままで、幼稚園や公園の遊具をひとり占めし、年下の子がいても譲りません。思いやりのない子に育ちそうで不安です。
【アドバイス】:家の中で競い合う相手がなく、すべて独占できるのですから、息子さんは「他人を思いやる」ことを知らないだけです。これを機に、譲り合いや思いやりの心を育てていけばよいのです。
そのためには、家庭でマナーを身につけましょう。あなたからご主人に「おはようございます」、息子さんにも「おはよう」と自分から朝の挨拶をしましょう。子供には、つい「おはようは?」と挨拶を要求してしまいがちですが、お母さんから先に挨拶しましょう。挨拶は年齢に関係なく、気づいた人からすることで、相手を尊(とうと)ぶ心が育ちます。
また、お父さんに「おはようございます」と挨拶するお母さんの姿を目にすることで、人を敬う心がお子さんの中に自然と身についていきます。子供はいつでも、両親の言動をお手本に成長します。
そして、息子さんの容姿・容貌、能力、性格などの長所や、たとえ小さくても、できたことを日常の会話の中でさりげなく褒(ほ)めてあげてください。「お母さんはボクをちゃんと見て、認めてくれている」という自己肯定の心が育ち、同時に人を思いやる心も育つのです。
【月刊「すこーれ」372号〔子育て一口アドバイス〕より】