部活で家族の団欒(だんらん)がもてない
高1長男バイクを欲しがる
【お悩み】:3人の男の子のお母さん、町田市のあやこさん、43歳からの相談です。
わたしたち夫婦には高1の長男、中2の次男、小6の三男、男3人の子どもがいますが、最近夫と長男の意見が対立して困っています。
中学生のころからオートバイに興味をもっていた長男が、高校に入ったら買ってほしいと夫にしつこく頼んでいました。
しかし夫は「絶対にダメ」と許可しません。そこで長男は、この夏休みにアルバイトをして、自分の貯金を足して、それでも足りない分は毎月のお小遣いを前借りさせてくれと言います。
「自分で働いたお金と貯金、あとお小遣いで買うのだからお願いします」と、長男は言います。それでも夫は、父親がダメと言っているのだから絶対にダメだ、と譲りません。家庭内は険悪な雰囲気が漂っていて、会話も少なくなっています。
妻として、母親として、私はどのようにすればいいですか?
【アドバイス】:日本の家庭ですっかり忘れられてしまったことがあります。「家庭はもっとも小さな単位の社会である」ということです。社会が社会として機能するために、「平和」と「秩序」がなくてはならないように、家庭にも「平和」と「秩序」が必要です。
この2つを維持するには、母親は日頃から子どもがなんと言おうと「父親の言うことをきかせる」、つまり父親を家庭の切り札にする演出が必要です。
そのため演出とは、たとえば、日ごろから、どんなことでも最終的には父親が決めるようにして、父親が家庭のリーダーだと子どもに認識させるのです。
今回の問題では、まず、高校がオートバイを禁止しているなら、それは校則違反なので許すことはできません。親は子どもに対して保護者という立場で責任をもって指導と教育をしなければなりません。
つぎに、アルバイトで稼いだお金と貯金で買うといっても、生活費はすべて親が出しています。長男は自立しているわけではありません。その点をしっかりと伝えて、「お父さんが駄目と言ったことは駄目なの」と、ご主人と意見をピタッと合わせましょう。夫婦の意見が合っていないと、子どもの意見が通りやすくなってしまいます。
今回の問題に限らず、なにごともご主人と意見を合わせて子どもをみていくことが大切です。
【FMさがみ放送〔スコーレ・スコーレ・スコーレ〕より】