PTA活動で悩む
5歳長女を心から愛せない
【お悩み】:5歳と2歳の女の子のママ、町田市のゆうかさん、29歳からの相談です。
頭の中ではかわいいと思っても、長女を心から愛する気持ちが湧きません。
とくに、次女の面倒をみているときにわがままを言ったり、ぐずったりされると、「どうしてママを困らせるの」と、怒りさえ覚えます。このままでは、いつか手を上げてしまうのではないかと思う自分が怖いのです。
この気持ちは夫にも言えず、苦しんでいます。どうすれば、わが子を愛せるようになれるでしょうか。
【アドバイス】:泣き出すとなかなか泣きやまない、寝かそうとしてもぐずる、なにかにつけてお母さんを困らせるお子さんに対して、愛情を持てなくなった経験は、母親なら一度はあるのではないでしょうか。ゆうかさんが特別な訳ではありません。
とくに一番目の子どもは母親にとって何もかもが初めての経験です。子育てがうまくいかないと気持ちに余裕がなくなり、精神的にも疲れてしまいます。
しかし、そうした体験を乗り越えることで、母親として成長するのです。
お母さんはふたり目も子どもが生まれると、そちらの面倒を優先しがちです。上の子は今まで独り占めしていた両親の愛情を弟や妹にとられてしまったと思い、不満と不安を募らせます。その気持ちが、ぐずったり、わがままを言うなどのかたちで現われるのです。
長女さんの場合も、「私を見て」というメッセージを出して、ゆうかさんの気をひこうとしているのだと思います。
ここで大事なのは、長女さんの気持ちに共感して、その上できちんと長女さんに目を向けることです。そして、長女さんの良いところを会話のなかでさりげなく褒めてください。
褒めるポイントは、「見た目」、「性格」、「能力」の3つ。女の子ですから、とくに見た目を褒めると、とても喜びます。
「目がぱっちりしていてかわいいね」「スカートがとてもよく似合うわね」
性格なら「やさしいのね」能力は「絵を描くのが上手ね」など。
子どもの気持ちに共感して良いところを褒めることは、親から子どもへの「愛している」というメッセージになります。
このように接すれば、ゆうかさんにも長女さんへのいとおしい思いが芽生えてくると思います。その気持ちは長女さんにもきっと伝わり、ぐずることも減っていくでしょう。
【FMさがみ放送〔スコーレ・スコーレ・スコーレ〕より】