指示待ちの6歳息子
整理整頓ができない小6の息子
【お悩み】:小学6年生の男の子のお母さん、相模原市のたかこさん、41歳からの質問です。
息子は整理・整頓ができません。
くつや洋服は脱ぎっぱなし、タンスの引き出しも開けたら開けっぱなし、机の上はものであふれ返っています。
教科書やノートもそこらじゅうに投げ出してあります。学校の用意をするときはいつも「国語の教科書がない、算数のノートはどこに置いたの」と、わたしに聞いてきます。
そのたびに「いつも『ないない』って言うんだから。机の上をちゃんと整理して、教科書やノートを置く場所を決めなさい。まったく何度言えばわかるの」と、おこっています。
それでも整理・整頓をする気配はありません。
どうすればできるようになるでしょうか。
【アドバイス】:かおりさんと息子さんのやりとりする姿が浮かびます。
お母さんは強い口調で
「出したものは片付けなさい」
「机の上をきれいにしなさい」
と、叱ります。
しかし、子どもは「あとで」などと言って、結局はやりません。
出したものを片付けないで、部屋が散らかる。どこの家庭でも悩まされることのひとつです。
ついにはしびれをきらして
「しょうがないわね。いつもこうなんだから」と、結局はお母さんが片付けてしまいます。
すると、子どもは「やっぱりお母さんが片付けてくれるんだ」と思い、子どもの、親への依存がますます強くなってしまいます。
自分が散らかしたものを自分で片付けるのは当然のことです。
それなのに、「子どもがするのを待っていたら、いつになるかわからない」あるいは、「まだ小さいから」と、親が代わりにする。
これらは子どもにとっていいことではありません。
子どもの自立心を育てる第一歩は、遊んだあとの片付けと家事の手伝いからです。これを毎日続けると、自立心は自然と身についていきます。
片付けてあげたい気持ちをぐっとガマンして、子どもがやりとおすのを見守って待ちましょう。
少しでも整理・整頓をすることができたら、「片付けができてすごいね。お母さんうれしいよ」と、すかさず褒めてください。
子どもが達成感や満足感、できた時の喜びを感じているときに、そのタイミングを逃さず褒めることがポイントです。
「片付けができて褒められた」子どもの心に残ったその感動体験が、子どもの生きるエネルギーとなっていきます。
母親から褒められた子どもは、自分に自信を持つようになり、なにごともすすんで取り組むようになります。
次第に整理・整頓もできるようになっていくでしょう。
【FMさがみ放送〔スコーレ・スコーレ・スコーレ〕より】