部活で家族の団欒(だんらん)がもてない
小3の長男の甘えがなおらない
【お悩み】:小学3年生の長男と保育園年中で4歳の長女のお母さん、相模原市のけいこさん、33歳からの質問です。
わたしたち夫婦は、結婚後もずっと共働きで、子どもはふたりともゼロ歳から保育園にお世話になっています。
長男は小学生になってからは、学校が終わると学童保育所で過ごしています。
毎日夕方、ふたりを迎えに行き、スーパーで夕食の材料を買って家に帰ります。それから料理を作るので、食事の時間は8時を過ぎてしまいます。
ですから出来合いのおかずで済ませたり、ファミリーレストランなどで外食をすることも多いです。
相談は長男についてです。3年生だというのに、いまだにわたしの胸を触りたがり、「抱っこして」と甘えてくるのです。
「もう3年生なんだからやめなさい」と、きつく言っても聞きません。
男の子なので、たくましい子に育ってほしいのですが、いつまでもわたしに甘えるのはどうかと思います。
どうすれば胸さわりや甘えがなくなるでしょうか。
【アドバイス】:仕事のあとにお子さんのお迎えと夕食の買い出し、帰宅してからは料理を作って食事、そのあとはお風呂にも入るでしょうから、けいこさんはとても大変だと思います。
仕事と育児で忙しいのはわかります。
ですが、子どもは親の事情に関係なく愛情を求めてきます。
からだが食べ物から栄養をとるように、心も親の愛情という栄養を必要とするからです。
小さい時に親からの愛情、とくに母親からの愛情が不足すると、子どもは言葉や行動で親にSOSのメッセージを送ります。
ご長男はゼロ歳から保育園に預けられていました。お母さんといっしょの時間は朝と夜だけです。
けいこさんは限られた時間でたくさんの愛情を注いでいたかもしれませんが、お子さんは満たされていなかったのかもしれません。
くわえてご長女が生まれてからは、そちらを優先していませんでしたか。
ご長男は心の栄養をじゅうぶんに与えられずに育ってきているのかもしれません。
愛情を欲しいという気持ちが、胸さわりや抱っこを求めてくるなどの行動として現れていると思われます。
現在もお子さんと接するのは、朝と夜のわずかな時間のようです。
食事も愛情のこもった手料理ではなく、出来合いのおかずや外食が多い。
これで親の愛情が子どもの心にどこまで伝わるでしょうか。
お子さんたちと時間が持てない事情は分かりますが、ぜひお子さんたちには一日に一回、笑顔で抱きしめて、「あなたはお母さんの宝物、大好きよ」と伝えてあげてください。
これだけでも子どもはお母さんからの愛情を感じ、エネルギーを蓄えます。
ご長男の心が満たされれば、胸さわりや甘えも次第になくなるでしょう。
【FMさがみ放送〔スコーレ・スコーレ・スコーレ〕より】