子どもたちに叱責される夫
中2男積極性をもたせたい
【お悩み】:中学2年生、男子のお母さん、町田市のまきさん、45歳からの相談です。
息子は朝起きると寝ぐせがついているのですが、髪をとかさないで学校に行きます。
「髪くらいとかしていきなさいよ」と注意するのですが、「めんどくさい」「時間がない」と言って、寝ぐせがついたままでも平気みたいです。
異性を意識する年ごろのはずなのに、身だしなみが気にならないのでしょうか。
すべてがこんな調子です。自分からすすんで物事に取り組む姿勢が感じられません。
部活にも入らないで、家に帰ってくればゲームやインターネットの動画に夢中になっています。
この4月には3年生になります。高校進学についても、そろそろ考え始めなければいけないというのに、本人にその自覚があるように思えません。
どうしたらやる気のある、積極的な息子に変われるでしょうか。
【アドバイス】:ゲームやインターネット動画にばかり熱中して、ほかのことに関心が向かないのは心配ですね。
子どもがやる気をみせない原因のひとつに、親からの指示や命令があります。
小さいときから何事にも「ああしなさい」「こうしなさい」と親が口を出し過ぎると、子どものやる気を抑え込んでしまいます。
すると子どもは、自分から進んで行動するエネルギーをなくしてしまうのです。
部活もしないで、家に帰ればゲームなどに夢中になっている息子さんは、積極的に物事に取り組むエネルギーが不足しているのかもしれません。
息子さんが小さい頃から、指示や命令ばかりしていませんでしたか。
このようなケースで、子どもがエネルギーを取り戻して自発的に行動できるようになるために、子どもの長所を夫婦で把握して、日常の会話の中でさりげなく伝えましょう。
長所とは、見た目や性格、能力のことです。男の子は、とくに能力を褒(ほ)めると効果があるようです。
欠点を直そうとするよりも、親がきちんと子どもの長所を評価して褒めて、良いところを伸ばすことのほうが大事です。
また、この時期の子育てでは父親の存在が重要になります。
母親が父親と子どもの間に入って、「あいつは本当にデジタル関係に明るいな、今度スマホの使い方を教えてもらおうかなってほめていたわよ。お父さんはあなたと話す機会があまりないけど、いつもそばで温かく見守ってくれているわよ」などと、父親の息子への愛情を伝えるのです。
両親から認められ、愛情を感じれば、子どもは自信と生きるエネルギーを取り戻します。
そうすれば、物事に積極的に取り組む姿勢も出てくるでしょう。
【FMさがみ放送〔スコーレ・スコーレ・スコーレ〕より】