反対ばかりの義母
夫から別居生活の申し出
【お悩み】: 私は地方公務員の夫(36歳)、小学4年生、5歳の幼稚園児と4人家族です。
夫の仕事の都合により、上京して2年間生活しましたが、夫婦とも環境の変化や仕事、人間関係などのストレスからお互いに理解し合えず、気持ちのすれ違いが生じておりました。
夫から「家庭では癒やされない」と言われ、話し合いをしても逆に追い詰める結果となり、1年間は家庭内別居の状態でした。
その後、夫は多忙のため話し合いもできず、私の精神状態も乱れるのが恐ろしくなり、何もしないままでおりました。
2年間の東京での仕事を終え、帰広することが決まった段階で夫が別居を申し出ました。
夫の精神状態も不安定(うつ状態)で、これ以上混乱させると自殺に追い詰めると思い、別居に同意しました。長男には事情を話していますが、二男には話していません。
私も長期にわたっての精神的不安定で、何かにつけコントロールすることができない状態になってきました。
子どもとのコミュニケーションもうまくできなくなり、つい感情的になってしまうことがあります。
そんな時、息子が「パパに会いたい」とこぼすようになり、「パパはお仕事で頑張っているからね」としか言えず、どう応えてやればよいのかわかりません。
【アドバイス】:あなたが率先して明るくなること
40年間という歳月を、心鬱々として過ごしてこられたのですね。その結果、家庭は崩壊寸前のようですね。
Kさんの問題は、ご主人からなぜ「家庭では癒やされない」と言われるようになったかということにあると思います。
家庭を中心に生活している奥さんの関心事と、仕事の世界に身を置くご主人のそれとは当然違います。
ですから夫婦の間も、ともすればすれ違いになりやすいものです。
あなたの場合、心の中が不安でいっぱいになったため、自分の身体まで壊しておられるようですが、それは家族に微妙に影響していきます。
あなたがこれから心がけるべきは、内面の世界を耕し、性格を明るく前向きにして、生き方に対する自信をつけることです。そうすると健康も回復していくはずです。
そのためには、手近なことからですが、「呼吸法の習得」に取り組んではいかがでしょう。
日頃腹式呼吸を心がけることが大切です。
「息」という字は自らの心と書くように、呼吸の仕方で自分の内面的なものを変えることが可能なのです。とくに、吸う息よりも吐く息を長くして、習慣化するように取り組んでください。
また努めて早寝・早起きのライフスタイルに基づいた生活を心がけてください。
そして思い切り身体を動かし、働くことです。
あなた自身が生きる力をつけて、家庭の中に明るさを吹き込んでください。きっとご主人はあなたに心をひらき、今の不自然な家族関係を改めてくれると思います。
何よりも実行です。あなたが明るくなった程度、家庭の光明は見えてきます。
【月刊「すこ~れ」 300号 〔すこ~れ相談室〕より】