2024.04.17
いつも心が不安定
【お悩み】: 四歳と一歳半の母親です。
兄弟喧嘩が絶えず、弟は気に入らないことがあるとすぐ兄に噛みついて泣かせます。
【アドバイス】:噛み癖がついて困るというご心配ですが、あまり深刻に考えなくてもよいと思います。
まず、噛むという行為は「気に入らない」というよりも「仲がいい」という表現であるケースが多いようです。
子ネコ同士、あるいは親ネコとじゃれあって遊んでいる光景を見てもわかるように、よく噛みつきます。
これは、仲が悪いというより、反対に仲がいいことの表現といわれます。
お母さんが赤ちゃんを産んだ時に、可愛いからといって頬ずりをしたり、噛むまねをしていたのではないでしょうか。
そうすると赤ちゃんはそれが親愛の情を表す表現だと覚えてしまって、噛む習慣がついてしまうことがあります。
このように、子どもはしばしば親が無意識にしていることをまねてしまいます。
ですから、親自身の行動を振り返ってみると、案外原因が解ってくるものです。
そこで、子どもが噛みついた時に「お母さん痛いよ。嫌いよ」と注意してください。
子どもはお母さんに嫌われたくないと考えて、自然に治っていくはずです。
子どもにとって、お母さんはかけがえのない親愛なる存在ですから。
【月刊「すこ~れ」 310号 〔子育て一口アドバイス〕より】