リストラ不安に泣き言を言う夫
産休明けに職場復帰したい
【お悩み】:私は三十七歳の専業主婦で、夫は三十六歳のサラリーマン、生後八ヵ月の長女との三人家族です。
結婚後も共働きでしたが、今は産休を取って子育てと家事をこなす毎日です。
初めて母親となった時は、喜びと幸せでいっぱいでしたが、掃除や洗濯、育児に疲れはて、
一日を終えることが空しくなってきました。
子供が夜泣きや抱っこばかり要求して私から離れず、子育てにイライラしてしまいます。
いけないと思いながらも子供を怒ったり、泣いていても放っておくことがあります。
夫にも協力してほしいのですが、朝早く家を出て帰宅も遅く、仕事中心の生活になっています。
夫が休みの日に子供と遊んでほしいとお願いしても「毎日の残業で疲れているから、休日くらいはゆっくりしたい」と言います。
こんな私よりも、専門の保育士か、子育て経験のある実家の母に頼んで預けたほうが、長女は幸せなのではないかと思うようになりました。
私自身も結婚前からしていたデザインの仕事をした方が活き活きし、やりがいを感じます。
今は産休を取っていますが、今後、育児か、仕事か悩んでいます。
【アドバイス】:「三歳までは育児に専念」が望ましい
結婚して子供が生まれ、初めての対応に戸惑うことばかりでしょう。
友達が楽しく仕事をしている姿に接すると、自分も社会でもう一度輝きたいと思う気持はわかります。
しかし、あなたが母親となった以上、心がけなければならないことがいくつかあります。
この世に、子供を生み育てることよりも重要な仕事はありません。
デザインの仕事はあなたが携わらなくても、代わりを務める人はたくさんいます。
しかし、お子さんにとって、お母さんはこの世にたった一人、あなたしかいません。
保育士や、子育ての上手な実母や姑に委ねても、あなたを上回る母親は存在しないのです。
次に、あなたが子育てにどれだけ喜びや感動、生きがいを見出せるかです。
毎日の平凡なくり返しの中で、わが子の成長をよく観察してみましょう。
天使のような笑顔や笑い声。
喜びを精一杯身体で表わしている姿。
これら一つひとつの成長過程は、お母さんにしかわからない喜びであり、感動ではないでしょうか?
さらに、子育ての経験をもつ実母や姑は、子育てを応援してくれる頼もしい存在です。
一日お願いして、美容室へ行ったり、ショッピングや町を散歩するなどを楽しんで、気分転換をしてみてはいかがですか。
本来ご主人も、子供とのふれあいによって、喜びや感動が疲れを癒し、心身のリフレッシュを図ることができるのです。
朝、ご主人に笑顔で挨拶をし、家を出る時は快く見送り、帰宅したら子供の様子をさりげなく報告するよう心がけましょう。
よほどの事情がない限り、三歳まではあなたが育児に専念することをお勧めします。
産休後、仕事に復帰するかどうか、最後は、夫婦が話し合って決めるべきことです。
【月刊「すこ~れ」 370号 〔すこ~れ相談室〕より】