高2の息子の暴言
過労でも仕事を休めない夫が心配
【お悩み】:夫は中小企業に勤めるサラリーマン(43歳)です。仕事は機械部品の設計をしています。
家族は、私38歳、子どもは小学3年の長男、小学1年と3歳の女の子です。
このところ、夫の様子がおかしいのです。
病院で診てもらった結果、過労と診断され、上司に診断書を出したのですが、
上司からは仕事をやりぬけ、と言われました。
夫は身体をひきずりながら、毎朝早くから家を出て行きます。
帰宅は早くて10時、12時を過ぎることもたびたびです。
帰宅後も、口もきけず横になっている夫の姿を見ていると、どのようにしてあげたら良いのかわかりません。
私は、会社を辞めても何とかなるが、
毎日そうした夫を見て、こんな疲れた身体でキチンとした仕事ができるとは思えないのですが、それでも会社に出かける夫はいったい何を考えているのか、わからなくなってしまいそうです。
私がこんな気持ちでいてはダメ、と心は焦るばかりです。
【アドバイス】: 休息と労をねぎらう言葉かけを
あなたが不安になる気持ちは良くわかります。
子どもたちはまだ手のかかる年齢ですし、そんな日々を送っていると、当然焦りが出てきます。
あなたがご主人の健康を気遣い、会社を辞めても良いと言えることは、たいへん勇気のある健気な態度ですね。感心しました。
その中で、ご主人のように仕事、会社内の人間関係などのストレスから、身も心もバランスを 崩し不安定になるケースは、近頃少なくありません。
しかし、ご主人が一家の柱として、また職場の中堅として働くうえでもこれは乗り越えて
いかなければならない問題です。
今の企業はどこも会社存続のために上も下も仕事に打ち込んでいるのですが、しわ寄せは
どうしても現場の中堅層にきてしまいます。
こうした大変な時代だからこそ、あなたはまずご主人に2,3日の休暇をとらせるべきです。
家庭でゆっくり心と身体を癒し、リラックスできるようにしてサービスに努めてください。
その時、夫の健康を気遣うあまり、あなたが神経質になり、口やかましくなると逆効果です。
子どもに手のかかる頃ですが、あなたが朝早く起きて、食事に気を遣い、ご主人の出勤の時は
明るい心で「行ってらっしゃい」、帰宅時は「お帰りなさい」と、
常に心を込めて労をねぎらう言葉をかけてあげてください。
夫は妻から寄せられる自分への真心や愛を実感した時、思いもかけぬ活力を得るものです。
色々と心配するより、こういう時代に生きる者の覚悟をもって、前向きにいきましょう。
【月刊「すこ~れ」 273号 〔すこ~れ相談室〕より】