生活苦と姑との同居に悩む
息子に借金の取立て通知が
【お悩み】:61歳の主婦です。
夫は3年前に病気で他界し、31歳の大手企業に勤める次男と二人住まいです。
先日、次男宛に差出人名のない封書が届きました。
不審に思い、悪いとは知りつつ開封してしまいました。
「あなたの債権を金融会社から譲り受けたので弁済すること。
もし不履行の場合には、ただちに強制回収に入る。
親兄弟、勤務会社、親戚縁者はもとより近所にも迷惑をかけることになる。
当方は金融機関ではないので回収方法についての法律は適用されない」
また、普段から、いくつもの消費者金融から「お金貸します」のハガキが頻繁に届くこともあって、私の不安は膨らみました。
次男は5年ほど前に大手の消費者金融から30万円を借り入れ、返済ができずに夫が替わって返済したことがありました。
息子に聞くと、「今は一切借りていないし、誓って身に覚えがない」と言っています。
息子を信じたいのですが、怖くて仕方がありません。
どうしたらいいでしょうか。
【アドバイス】: 次男を信じ、業者の手口に乗らない
さぞ驚かれたことでしょう。
こんな時には下腹に力を入れ、ゆっくりと深呼吸を5~6回繰り返してください。
そして、お子さんの「一切借金をしていない」という言葉を信じましょう。
想像できることは、今回の取り立ては5年前に返済が滞った時の記録(ブラックリスト)が、
いわゆる「町金融」に流れたものと思われます。
ですから決して差出人に返済をしたり、電話を入れたりしないで放っておくことです。
この手口は、多重債務者や返済不履行者を食い物にする悪徳業者の仕業だからです。
それでも返済を迫る通知が届いたり、脅迫めいた電話があれば、「交番」や市町村の「住民相談窓口」に届けてください。
仮の話で申し訳ありませんが、もし借りていてもお母さんには返済義務は一切ありません。
しかも、わずかでも返済しますと債務を認めたことになり相手の思う壺にはまってしまい、
大変なことになってしまいます。
返済については息子さんとじっくり話し合って対策を講じましょう。
また、「お金貸します」のハガキは破り捨てるか、「受取拒否差出人戻し」と朱書きしてポストインすることもできます。
今社会問題になっている「090金融」の勧誘ハガキの甘い融資条件に安易な気持ちで飛びつく
借り手側にも重大な責任があると思います。
苦しい時や困ったときに何でも話し合える親子の関係を持ち、決して5年前の轍を踏まないよう
お二人で心休まる生活を送ってください。
【月刊「すこ~れ」 276号 〔すこ~れ相談室〕より】