幼稚園年長の娘が友達と遊ばない
夫との生活に息苦しさ
【お悩み】:夫と小学5年の男の子、小学3年の女の子と私の四人家族です。
一日も早くマイホームを持ちたいと、私も仕事に出ています。
幸い、近所に私の両親がおりますので、子どもを見てもらっています。
相談は夫のことです。
若いときはやさしかったのですが、最近は気難しくなり、細かいことにグズグズ言うことが多く、子どもが乱暴な言葉で口ごたえをすると、お前の教育が悪いと私を責めます。
日曜日にはビールを飲み、テレビの前でゴロゴロしながら一日中私のやることを、監視するかのごとく見ています。
夫婦間の歯車が合わなくなって、夫の顔を見るのが嫌になり、今は寝室を別にしています。
結婚前は同じ希望に燃え、夢を持っていたのですが、こんな生活が自分でも哀しく、夫を責める気持ちになるのです。
これからの人生をどう生きていけばいいのか、わからなくなりました。
【アドバイス】:夫や子どもが安らげる家庭に
お互いに愛し合って築きあげてきた家庭が、いつの間にか寒々しくなっていることは、寂しいことですね。
あなたも一生懸命、一家の幸福を願い努力してきたことと思いますが、一度原点にかえって考えてみてはいかがでしょうか。
若い時にはあなたも、ご主人のすばらしいところを見つけ、共感しながら生活していたと思いますが、いつの間にか、自分の思い通りにしたいと思う心が強くなってきたのではないでしょうか。
また、ご両親が近くにいらっしゃることで、ご主人より両親を頼り、夫婦のきずなが弱くなっているように思われます。
それを知り事態を変えていくために次のことに取り組んでみてください。
それは、ご主人の美点や長所、たとえば容姿や能力、性格の良いところを一日三つずつ、一週間考えて書き出してみるのです。
すると、今まで気づかなかったご主人のすばらしさが見えてきます。
また、ご主人の小言を書き出してみて、いちばん多いものから直していくよう心がけていくと、ご主人のあなたへの不満は解消されるはずです。
ご主人は、妻に誰よりも信頼され、一家のリーダーとして立てられることによって、働く意欲が湧き、心身ともに健康でいられるものです。
また、子どもは両親の仲の良いことがいちばんうれしいことで、心が安定してきます。
母親が父親を尊敬する姿を見て、子どもは家庭生活の基礎を身につけていくのです。
あなたが努力して働き、マイホームを手に入れたとしても、家庭が崩壊しては、その苦労も砂上の楼閣に過ぎません。
安らぎのある家庭は他から与えられるものではなく、自分自身が努力する中で自分を見つめ直し、
すべてのことに感謝し嫌なことでも自分の器を大きくするための試練と受けとめ、精進することが肝要です。
一生一度の人生、悔いのない日々を送り明るい家庭をつくりあげてください。
【月刊「すこ~れ」 277号 〔すこ~れ相談室〕より】