同居の娘が無気力
隣家からのクレームに悩む
【お悩み】:35歳の専業主婦です。結婚後は夫の両親と同居でしたが、半年ほどで夫が転勤となり、別居しました。
1年前に本社勤務となり、再び同居の話があったのですが、何かにつけて小言をいう義母と暮らす自信がありませんので、夫に無理をしてもらい、現在の住まいを買いました。
子どもは小学校5年と2年、幼稚園年長組の男の子3人です。
半年程前、隣家の奥さんが
「子どもの遊ぶ声がうるさい。庭で遊ばせるな」と言ってきて以来、
苦情になるほどの騒ぎはしていないと思いながらも、そのたびに謝ってきました。
隣家では、一人息子が1年ほど不登校になっています。
引っ越してきた当時は一緒に遊んでいましたが、子ども同士の小さなトラブルが何回かあってからは、遊ばせていません。
最近は、子どもたちの姿を見ると「外で遊ぶな」と怒鳴るようになりました。
ご近所は「あの人が変っているのよ。気にしないようになさい」と言ってくれますが、子どもが「また言われるよ」と気にするようになっています。
夫に相談すると、「俺が言いに行ってくる」と言いますが、もっとこじれて、事件にでも発展するような事になったらと、二の足を踏んでいます。
どうしたら、いいでしょうか。
【アドバイス】:挨拶を心がけ、自分づくりを
ご近所とのトラブルは、主婦にとっては頭の痛いことです。
子どもがその原因となると、なおさらですね。お察しします。
あなたの家庭を鏡に映してみましょう。
若くして庭付きの住宅を持ち、家族思いのご主人がいて、子どもの元気な声が響いている。
核家族の気楽な生活であり、近所との折り合いも良い。多くの幸せに囲まれていますね。
お隣はどうでしょう。一人息子が1年近くも不登校で、イライラは募るばかり。
沈滞した家の雰囲気を変えることもできず、
そんな八方塞がりの状態から、あなたの家に対して苦情を寄せるのではないでしょうか。
相手を思いやり、自分の幸せを噛みしめられたら、寛大になれるはずです。
しかし、相手を変えることはできません。こちらが変わることです。
良いコミュニケーションづくりを始めましょう。
人間関係の第一歩は挨拶からです。どんな時にも笑顔で、こちらから挨拶をしましょう。
相手が返してこなくても態度を変えずに、やり続けることです。
そして、プラス志向の自分づくりのために、「美味しい。綺麗ね。嬉しいわ」等の快感覚の言葉をふだんから口に出し、自分の良い所を認め、誉めてください。
そうすれば自信を持ち、心に余裕ができただけ、相手を受け入れることができます。
隣家とのことは、ご主人にお願いすると良いでしょう。家庭の柱であるご主人同士が良い関わりを持つことが、さまざまなプラス効果をもたらし、解決への近道となります。
【月刊「すこ~れ」 247号 〔すこ~れ相談室〕より】