買い物中に駄々をこねる幼稚園年中の息子
次男がお金を持ち出す
【お悩み】:子ども部屋の管理は子どもに任せるようにしていますが、先日、布団の入れ替えをしようと押入れを開けたところ、ゲームソフトが一杯詰まった箱が出てきました。
『もしや?』と思い、中学1年生の次男の机の引き出しを覗くと、こちらにも入っています。
お年玉などの臨時収入は子どもに任せていますが、それらを合わせても買えるような数ではありません。
『万引きしたのでは?お金はどこから?どうしてこんなことを』と不安と怒りが込み上げてきます。
同じ部屋を使っている中学3年生の長男に聞くと、「知らないよ。あいつ部活もやらないで」との返事。
部活に忙しい長男は毎日帰りが遅く、気づかなかったようです。
私が爆発しそうな思いを抑え、次男に聞きましたら、小さくなって、「お母さんの財布から盗った」と言います。
私が何かと外出することが多いもので、義母に留守を頼んでいます。
義母は非常にお金に執着があり、立て替えなどはしてくれません。
「集金に見えたのに、払えなかった」と言われるのが嫌で、ある程度のお金を置いています。
義母との間に波風を立てないよう、お金の管理を疎かにしていたのが良くなかったのですが、義母の手前、これからもお金は置いておくつもりです。
次男のお金を使う癖を、止めさせられるでしょうか?
このままですと、将来が心配です。
【アドバイス】:愛情を注ぎ、父親の出番うながして
あなたの心配はよく分かりますが、未来は自分の手で作り上げるものではないでしょうか。
子どもは親の姿を映す鏡のようなものですから、次男の姿が、あなたの何を映し出しているのかに気付いて、次男と向き合う姿を整えることが問題解決への近道です。
長男と比べて『次男は駄目な子』と思ってはいないでしょうか。
子どもは母親の愛を常に求めています。
兄の方を向いている母親からは与えてもらえない愛情を、物を買うことで満たそうとしているのです。
どのような事でも結構ですから、子どものいい所を1日に一つ見つけて、会話の中でさり気なく心から誉めてください。
短所は見方を変えると長所になりますから、必ず見つかります。
母親の愛を感じさせる言葉がけが、子どもに自信を与えるのです。
話をしながら肩に手をかけるなどのさり気ないスキンシップも心がけましょう。
子どもの社会性を育てるには、父親の存在が大切になります。
お義母さんとの事もありますので、ご主人に登場していただきましょう。
夫婦が同じ道筋の上に立って、それぞれの役割をしっかり果たすことで、子どもは健全に成長し、家庭の運営もうまくいくのです。
留守番をしてくださるお義母さんへの感謝を忘れず、帰ったら「ありがとうございました」と挨拶をすることです。
お金のことは、ご主人に相談されたらいかがでしょう。
よい解決策が見つかるはずです。
【月刊「すこ~れ」 245号 〔すこ~れ相談室〕より】