反抗的な4歳長女に手を焼いています。
いつも心が不安定
【お悩み】:私は34歳の専業主婦です。夫は32歳、家電会社に勤めています。
7年前に結婚し、現在、小学校1年生の息子と、幼稚園年中組の娘がおります。
2人目の子を出産した頃から、イライラする感情を抑えられなくなり、つい大声で叱ってしまい、子どもの泣きだす姿を見て自己嫌悪に陥ることもたびたびです。
私は家族のぬくもりを大切にしたいと、夫を中心に家族そろって楽しく食事をするようにしていますが、食事中に息子の食べ方が雑だと、ムッとしてつい睨みつけてしまいます。
息子は目を合わせないように、夫に冗談を言いながらふざけるので、その姿にますますカーッとなります。
私自身、一人っ子で育ちましたが、食事中はテレビを消して、正座をして黙々とご飯を食べていましたから、食事のマナーの悪い息子に腹が立ちます。
先日、息子が妹とポケモンカードの取り合いをして泣かした瞬間、私は息子に尻もちをつくほど強くビンタを張ってしまいました。
大泣きをする息子を見て、何ともやるせなくなり、私も一緒になって泣きました。
このままでは息子がイジケてしまうと思うのですが、感情的になると抑えきれず、いつも不安でいっぱいです。
よそのお母さんが、お子さんを包むように柔らかく接しているのを見ると、私はなぜ、優しくなれないんだろうと、自分を責めてしまい、心が暗く沈みます。
【アドバイス】:肯定的な意識に修正を
あなたは幼い頃から、ご両親に厳しく育てられたために否定的な意識が強く、それが今、無意識裡にお子さんに向かっているのです。
「かくあるべし」の規範で子どもに接していると、本当の心が見えなくなります。
一般的な傾向として、自分が育てられたパターンで、わが子を育てるものです。
あなたは一人娘として、ご両親の厳しいしつけの枠の中で育ちました。
しかし、あなたのお子さんは男の子です。
本来、男の子は自分が育てられたように枠の中には止まりません。
つまり、親の言うことを聞かないのが普通なのです。まず、この違いを知ることです。
あなたが今、やるべきことは否定的なパターンを、肯定的な見方に修正することです。
そのためには、自分と相手の長所を発見する学習に取り組んでください。
まず「わが子の長所」を1日に3つ書き出し、一週間続けます。
二週目は自分の長所、三週目は自分の父親、四週目は自分の母親、五週目は再び自分、そして六週目にもう一度、わが子の長所に取り組みます。
例えば「毎朝、自分で起きられる」等、といった表現でいいのです。
要は毎日、自分や相手をプラスの視点で表現するのです。
こうしたトレーニングを日々、積み重ねることで、あなたの否定的な意識は自然に肯定的に修正されます。
その結果、共感力も高まり、感情もコントロールすることができるでしょう。
【月刊「すこ~れ」 227号 〔すこ~れ相談室〕より】