挫折から立ち直れない長男
毎日が無気力な生活
【お悩み】:私は34歳になる専業主婦です。夫は二つ年上で営業の仕事をしています。
子どもは男の子ばかり3人で、小学6年、4年、1年生。
地域のサッカーチームに入っていて、毎日泥んこになって帰ってきます。
主人は7時前には出勤し、毎晩の帰宅時間は10時をまわりますから、子どもたちと一緒に食事をすることも、会話もありません。
父親と息子たちのコミュニケーションがほとんどなく、たまに「おー、元気にやってるか」といった程度です。
私の話し相手にもなってくれません。
長男は料理が好きで頻繁に台所に来ますから私との会話も多く、また三男も、末っ子ということもあり、つい甘やかしがちです。
兄弟の中で次男は無口で、食が細く、いつも目をパチパチさせます。
夕食のハンバーグも大好きなはずなのに、一口だけ残して「ママにあげる」と言います。
私が「あと一口なんだから食べてしまいなさい」と言っても毎回、残します。
また、家族が直に箸をつける漬物も、次男が嫌がるので別に小皿に取り分けています。
そんな潔癖症な面があるのに、机の中は雑然としています。
私と次男とは相性が悪いらしく、何かにつけて叱り過ぎてしまいます。
毎日、山のような泥だらけの洗濯物を前に、出るのはため息ばかり。
単調な生活がイヤでたまりません。
【アドバイス】:プラスの視点で自分を変える
育ち盛りの3人のお子さんと、帰宅時間が遅く、スレ違いが多いご主人との狭間にあって、生活に嫌気がさす気持ちは、同じ主婦としてよく分かります。
専業主婦として家庭中心に生活をしているあなたと、ビジネスの世界に身をおくご主人とでは、関心事は違うのです。
また、一般的に妻の口数が多いと、夫は無口になる傾向があります。
ご主人が休日に家に居つかないのは、日頃の仕事からの解放と共に家庭での居心地がよくないからでしょう。
ご主人への不満ばかりを募らせても、問題の解決にはなりません。
人間関係の基本は、相手を変えることよりも、先ず自分が変わることです。
つまり、ご主人に合わせる気持ちが大切なのです。
朝の挨拶や出社時の見送り、帰宅時の出迎えなどを笑顔で快く行うだけでも、ご主人の対応が変わってきます。
次男に対しては、怒るほどに萎縮し、自信を失い、逆効果となります。
物事をプラスの視点で見て、会話の中でほめるのです。
例えば、ハンバーグを一口サイズ残して「ママにあげる」と言った時、「残さず食べなさい」と叱るのではなく「大好きなハンバーグをママにくれてありがとう。美味しい」と言って、食べてあげるのです。
お母さんの関心を自分に引き寄せたいという強い欲求があるからです。
愛情不足に陥っている次男に、共感という愛のエネルギーを補給してあげることが大切です。
平凡な生活の中に喜びや幸せを見出す秘訣の一つは、プラスの視点で物を見ることです。
【月刊「すこ~れ」 230号 〔すこ~れ相談室〕より】