長男の暴力に悩む
3人の子に手を焼く
【お悩み】: 私は小学2年生の長女と幼稚園年長組の長男、1歳3か月の次女の3人の
子どもの母親です。
夫はある商社に勤めるサラリーマンで、仕事柄、毎晩帰宅の遅い日が続いていました。
最近も同じ理由かと思っていましたら、どうもパチンコをしているようなのです。
今、私が一番気になっているのは、長女です。
毎朝、私がいくら起こしても、登校時間のギリギリまで寝ています。
迎えに来てくれる友達を平気で待たせて、やっとの思いで学校へ行きます。
自分から進んで宿題をすることはなく、私が付きっきりで教えています。
これでは誰の宿題なのか分かりません。
忘れ物も多いのです。
少しは本人のためと思って放っておくのですが、友達に借りて、適当にごまかしているようです。
2年生にもなって、身の回りのことができず、要領のいいことばかりしていては、社会に通用しない大人になるのではないかと、とても心配です。
長男は幼いながらも、よく頑張っています。
ただ、このところ、友達とあまり遊ばずに、家でボーッとしていることがありあす。
また、最近、次女が夜泣きをします。
私はパートで働きながらも家事と育児に手抜きをしないよう努めているのに、どうして子どもたちに問題が多いのでしょうか?
私自身が寝不足気味でイライラしているのかもしれません。
【アドバイス】: くつろげる家庭作りを
仕事をしながら、家事と育児をされているエネルギッシュなあなたの姿に感心します。
ただ、あなたはご自分が頑張っているために、ご主人をはじめ、お子さんたちにも頑張ることを暗に押しつけていませんか?
本来、家庭は家族が真にくつろげることが一番大切なのですが、あなたのご家庭は、息苦しくなっているのです。
あなたの目は、ご長女の一挙手一投足を見ています。
あなたは愛情のつもりで関わっているのでしょうが、過干渉となり、対象にされるご長女の自立心が育っていないのです。
子どもの欠点を直すことを強要するのではなく、長所を見つけ出して、そこをほめ育てることが大切です。
それによって子どもは自信をもち、苦手なことも乗り越えていけるようになります。
母親と姉のやりとりを見聞きして、良い子を演じていなければならず、疲れているのです。
子どもの気持ちを汲み取った共感の伴った愛情を与えていくことが必要です。
夫婦が仲良く生活することが子育ての第一条件です。
朝の挨拶や出勤時の見送り、帰宅時の出迎えなどを心をこめて励行し、ご主人にとって居心地のよい家庭にすることを心がけてください。
【月刊「すこ~れ」210号すこ~れ相談室〕より】