言葉が不十分な5歳の娘
人との会話が苦手
【お悩み】: 私は29歳の独身OLです。
一般事務をしていますが、今のこの不景気で会社の業績が落ち込み、給料も減俸になりましたし、期待していたボーナスも形ばかりでした。
どこかへ友人と旅行に行きたいと思っていましたが、あきらめました。
私の趣味は旅行と食べ歩きです。
最近、少し太り気味で気にしていたところ、昼の休憩時間になると、
私に聞かせるようにダイエットの話題で盛り上がり、派手な原色の歩数計を付けているのを見ると、
まるで露骨にイヤミを言われているようです。
女性社員は私を含めて4人ですが、最近、私だけ邪魔者扱いされているようで、ストレスがたまって円形脱毛症になってしまいました。
もうすぐ秋の社員旅行があるので、とても憂鬱です。
転職も考えましたが、人と話すことが苦手なので接客は向きません。
父が地方に単身赴任しているので、現在は母と私の2人の生活です。
しかし、母は服装や帰宅時間など何かと口やかましく、一度、お見合いの話を持って来た時から会話も極端に減りました。
どうしたら上がらずに話せるようになるのでしょうか。
アドバイスください。
【アドバイス】: 先ず、聞き上手になる
自分の思っていることをうまく話せなかったり、皆の話題の中に入れなかったりすると、自分一人が疎外されているようで辛いという、あなたの気持ちは分かります。
あなたはご自分を、うまく話すことができないと決めつけていますが、他の人も同じ思いを抱いているものなのです。
人は誰でも、自分がよく知っている話題や興味を持っているジャンルでは、
自信をもって話もスムーズにできますが、逆に、よく知らない話題には、
他の人もあなたと同じように不安や苦手意識をもっています。
あなたの場合、ご自身の体形にコンプレックスを抱くあまり、何事にも被害者意識が強くなって、余計ぎこちなくなっているのです。
「話し上手は聞き上手」という諺があります。
自分の苦手な話題にうまく対応するには、相手の話にうなずいたり、「その時、あなたは?」と話を引き出して「話させ上手」を心がけることです。
会話は自分と相手とのキャッチボールですから、よい聞き上手は話し手を乗せていくことになり、当然、会話も弾んできます。
家庭や職場において、いつも明るく元気な声で挨拶することも大切です。
あなたが活き活きと振る舞うことで、周りの雰囲気も変わり、同僚や上司もあなたの話に耳を傾けるようになってきます。
あなたは、物事を全てマイナス思考で見るクセがありますから、自己を改革するトレーニングを心がけてください。
次の週は自分の母、翌々週は父、四週目に、再び自分のよいところを書くようにします。
また、発声法のトレーニングを積み重ねることは、上がり性を防ぐことにもなります。
要は、腹式呼吸をマスターすることです。
【月刊「すこ~れ」 211号 〔すこ~れ相談室〕より】