受験勉強中の小5の長男 親に嘘をつく
引越し先になじめない
【お悩み】: 私は32歳の主婦です。
今年4月、主人の転勤にともない東北の仙台からこの地にまいりました。
引っ越してきた当初は、皆さん言葉遣いも丁寧で、おっとりした土地柄だと思っていましたが、最近ではよそ者扱いされているように感じます。
先日も娘が通う幼稚園で「お食べ」が話題にのぼり、私が知らないと言ったところ、
何度も「知らへんの」を連発され、なかなか教えて貰えませんでした。
後で、生八ッ橋の事だと知り、私も修学旅行のお土産に買った記憶があったので、とても不愉快でした。
娘も東北訛りをからかわれるらしく、「宅急便で祖父母のいる仙台に送り返してほしい」と言います。
主人も勝手の違う慣れない職場で気苦労が多いらしく、何かと神経を使うと申します。
八百屋さんや魚屋さんに行っても、訛りのせいか物珍しく見られているようで、
言葉を交わさずに済むスーパーで、割高で損な買い物をしています。
レジで支払いをする度に、私の被害者意識が高い買い物をさせてしまうと、主人に対して申し訳なく思い、ますます落ち込んでしまいます。
地元の人との付き合い方をアドバイスください。
【アドバイス】: 自分から慣れていく
知らない土地での新しい生活は何かと、とまどいもあり、お困りの事も多々あると思います。
しかし、その地に生まれ、育ち、生活しているものは、何事に限らず暗黙の了解として物事が運ばれていくのです。
その点、他から引っ越してこられた方は、言葉に気を遣い、行動に注意していても“よそ者”扱いされがちなのは事実でしょう。
しかし、あなたが反対の立場だったら、どうでしょう。
最初は珍しく思われがちですが、あなたが気にするほど周囲は意識していないと思います。
あなたが過剰に意識すれば、ちょっとした事でも気になるものです。
心のチャンネルを早く切り替えて新しい環境や地域性に慣れていく事が大切です。
娘さんにしても一時的なものであって、元来、子供は新しい環境への対応力に優れています。
そして、なにより、子供は親の心を映す存在ですから、あなた自身の在り方が問われているのです。
今、生まれ育った地を離れて、初めて郷里の良さがわかるように、他の人には出来ないまたとない経験をしておられるのです。
また、知らない土地に来て一番心配しておられるのは御主人なのですがら、早く気持ちを切り替え、明るい笑顔で安心させてあげてください。
郷里の御両親もお孫さんの様子や元気な便りを待っておられるはずです。
少し落ちつかれましたら、ボランティア活動や、地元のサークルの輪に積極的に参加され、京都の歴史や、土地の風習などを学ばれてはいかがでしょう。
この機会に人間的に大きく成長し、この地での楽しい思い出をたくさん作って下さい。
【月刊「すこ~れ」 186号 〔すこ~れ相談室〕より】