生まれたばかりの長男を叩く2歳半の長女
共働きに理解ない夫
【お悩み】: 私は45歳の主婦です。
48歳になる主人と、今年の春、小学校の教員になった次女との3人暮らしです。
長女は4年前に嫁ぎ、男の子が一人います。
私は21歳の時に結婚し、以来、主人の仕事を手伝いながら二人の子育てをしてきました。
バブルの崩壊により、景気の低迷が続き、経営が悪化し、事業の資金のやりくりが厳しくなりました。
知人の勧めによって主人とも相談の上、3年前から保険会社に入り、外交員として程々の成績を上げ、家計を支えています。
しかし、勤務時間がとかく不規則で、家を空けることも多く、帰宅が遅くなったり、時には土曜日や日曜日にも仕事で出かけることもあります。
そのため家事ができにくくなり、天気の良い日に布団を干したり、洗濯物を干すこともままなりません。
主人は「お前が勝手に働きだしたのだから協力はできない。今まで家で仕事をしていた時と同じようにできないのなら、仕事をやめろ!それもできないのなら、この家から出て行け!」と、私の立場を全く理解してくれません。
夫婦共働きをしているのだから、家庭の仕事を分担して、協力し合って、この状況を乗り越えたいと思っているのですが……。
今後、家を建て替えたり、次女を嫁がせたりしなければならず、先々のことを考えると、今の仕事を続けて安定した収入を得たいと思っています。
良きアドバイスを。
【アドバイス】: 夫婦が心を一つにする
バブルの崩壊により景気の低迷が続き、大企業と言えども経費の節減やリストラを進めています。
ご主人の事業もその多大な影響を受けて、苦況に立たされていると言っても過言ではないでしょう。
そのことを十分ご承知の上で、又、ご主人の立場を考えて、少しでも家計を支えようとの思いから外に出て、保険の外交という仕事を一生懸命されておられることは、大変頭が下がります。
外で働くことにより、経済的には楽になりますし、仲間とのおつき合いによって楽しいこともあるでしょう。
かつて、ご主人の片腕として支えて来られた頃には得られないものも手にされ、あなた自身は充実しているはずです。
しかし、あなたが家を留守にし、生活が不規則になった分だけ、ご主人に負担がかかっているのです。
家計は支えられても、夫婦の絆が希薄になっては何にもなりません。
あなたは小なり言えど事業家の妻という立場にあります。
今、あなたが最も心がけるべきことは、ご主人と力を合わせて互いに助け合い、
事業が苦況の時こそ一層、信頼の絆が問われるのです。お互いが相手に不満を抱いたり、責め合うことが一番よくありません。
夫婦が心を一つにして、必死に取り組むなら、事業は必ず好転するでしょう。
生活を正し、ご主人の労をねぎらい、居心地のよい家庭作りに専念することが大切です。
【月刊「すこ~れ」 183号 〔すこ~れ相談室〕より】