長男の女性関係に悩む
サラ金に手を出す夫
【お悩み】:私は62歳の主婦で、結婚28年になります。夫は56歳。
子どもは28歳の長男と24歳の長女で、それぞれ真面目に働いています。
夫との今後について、ご相談します。
夫は公務員で、仕事を怠けることはありません。
趣味は多彩で、ゴルフ・麻雀・釣り・野球などそこそこにこなす器用な人です。
遊びの企画や手配などは気軽にしますので、職場では重宝がられているようです。
それに加え、如才がなく、大盤振る舞いをする性格ですので、職場の仲間から遊びの声が
良く掛かります。それを、自分に実力があり、信頼があるからだと思いこんでいるようです。
子どもが小さい頃は、よく遊びに連れて行ってくれる優しい父親でした。
10年程前に私の実家から遺産が入ってからは、一人で職場の仲間と遊ぶようになりました。
小遣いでは足りずにサラ金に手を出し、遺産に手を出したことがあります。
その時に、今後は借金を一切しないとの約束でマイホームを買い、頭金も遺産から出しました。
最近、給料の半分位しか渡されませんので調べましたら、サラ金に200万円の借金がある事が
分かりました。利子の支払いに追われるだけですので、今回も肩代わりしたのですが、
当たり前のような態度です。
この先、夫の性格が変わるとは思えませんし、このままでは、老後の生活設計もできません。
子どもは離婚しても良いといいますが、決め兼ねています。
【アドバイス】: 長所を見て、居心地よい家庭づくりを
長年苦楽を共にし、子育てという事業を共にしてきた人との今後に結論を出すのは、そう簡単ではないことはお察しします。
守ろうと思う相手が、自分を必要としないほどの大金を手にしたとしたら、
家族の糧を得るために懸命に働いていた人が目標を失い、働く意欲を無くしたり、
遊びに目が向くのも仕方のないことです。
ご主人もそのような状態にあるのでしょう。
それでも根が真面目な方ですから、仕事はキチンとされているのです。
その姿は、子どもに受け継がれていますね。
物事にはプラス面とマイナス面がありますし、人の性格にも、良い面と好ましくない面が
あります。
どちらを見て暮らすかで、幸せにも不幸にもなります。
家族の間ではすべてが見えますので、なおのことです。
ご主人の長所を見、これまで家族のためにしてくれたことを思い出し、感謝しましょう。
お金や物は、持つ人の心一つで生きて働きもし、死にもします。
物の豊かさに見合う心の豊かさがあってこそ、お金や物を活かすことができます。
ご両親に感謝し、遺産の生きた使い方をして下さい。
ご主人の遊び相手は職場の方のようですから、急がなくても、定年という節目には結論が出ることでしょう。
遊びに片目をつむりながら、居心地の良い家庭づくりのために、妻として出来る限りの心配りをしましょう。
そんな母親の姿を見る子どもへ、幸せな結婚生活のためのアドバイスにもなるはずです。
【月刊「すこ~れ」 252号 〔すこ~れ相談室〕より】