2024.01.16
のんびり屋の小学校2年生長男が心配
【お悩み】: 幼稚園に通う六歳の長男は、三歳の二男とおもちゃの取り合いになり、貸してあげることができません。どうしたら仲良く遊べるでしょうか。
【アドバイス】: 幼児期のきょうだい喧嘩は、子供の成長過程においてマイナスではありません。少子化が進み、出生率が減少している今日、きょうだいで遊んだり喧嘩ができることは幸せなことです。子供は家庭の中で、両親、きょうだいとのかかわりによって人間関係の基礎を学習し、成長していきます。
子供はお母さんの愛情をすべて自分にむけて欲しいものです。きょうだい喧嘩は、おもちゃで一人遊びをしている兄を見た弟がそのおもちゃを欲しがり勃発するケースが多いようです。喧嘩の発端を知らずに、お母さんはご長男に対して「お兄ちゃんなんだから」と否定的な言葉で注意をしていませんか。
弟が生まれると、今までひとりじめしていたお母さんが弟に摂られてしまったようで寂しいのに、お兄ちゃんとして扱われ、甘えることも駄々をこねることも控えて我慢しているのです。
弟の前では兄として自覚がもてるようお母さんが演出してみてください。たとえば、少しの時間弟の面倒を見る機会をつくり、「ありがとう、お兄ちゃんがいてくれてお母さんは安心よ」とプラスの言葉をかけることで、お母さんに愛されているという安心感と自信が生まれ、兄としての自覚が育ちます。家庭の中で、敬と愛の心を育みましょう。
【月刊「すこ~れ」 318号 〔子育て一口アドバイス〕より】