両親の世話が苦痛
夫の趣味についていけない
【お悩み】:わが家は三十五歳の夫、四歳の長男、二歳の二男の四人家族です。
夫は学生時代にソフトボールをやっており、今でも日曜日はソフトボールに明け暮れるほど熱中しています。
そして、自宅から二十キロあまり離れたソフトボールクラブの球場まで、必ず子供たちを連れて出かけます。
私は虚弱体質で疲れやすく、夫のスポーツには付き合えません。
家族ぐるみでお付き合いのある友だちがいますが、このご夫婦はお子さんを連れてソフトボールに興じられています。
夫は私に「うちで休養していたらいい。子供たちは連れて行く」と強気です。
ある日、その友人を通して、ソフトボールクラブでの一件を耳にしました。
わが家の長男が他のお子さんのお菓子を取ったりして、迷惑をかけているというのです。
「お母さんが面倒を見に来ればいいのに」と、みんなが文句を言っているとのこと。
私は夫たちについて行くのは体力的に無理と思うと同時に、陰口を言われているところへは行きたくないと心を固くしています。
長年お付き合いしている友人には迷惑をかけて申し訳なく思いますが、どのように対処すればよろしいでしょうか。
(広島県広島市 A子)
接し方の工夫で円満に
【アドバイス】:毎日曜日に二人のお子さんを連れてソフトボールに出かけるご主人は、よほどお好きなのでしょうね。
それほど夫が好きなものには、少しでも歩み寄って理解を示していく姿勢が大事なのではないでしょうか。
虚弱体質であることを理由にするのではなく、時には主や子供たちに合わせてみようという協調性も必要かと思います。
ご主人は、お子さんたちを連れて行くと強気な発言をされるそうですが、それはあなたの体調やお子さんたちのことを考えて「そうしよう」と決めておられるように思います。
皆が家族で楽しく過ごす中、自分たちだけお母さんがいないという環境は、小さなお子さんにとってどのように感じるでしょう。
淋しく、満たされないものがあるのではないでしょうか。
そうした欲求不満が、他の子のお菓子を取るといった行為となってあらわれるのでしょう。
陰口を言われている場所へ行きたくないあなたのお気持はよく分かります。
しかし、今のままではお子さんたちの心はますます荒れ、周りの人たちから敬遠されるようになって事態は悪化します。
家庭教育は通常、「子供をどう育てるか」という解釈になりがちですが、夫婦関係、友人や知人、隣近所などの人間関係がスムーズにいっているかどうかが深く関与します。
相手を責めたり、変えようとする努力は、多くの場合良い結果に結びつきません。
相手に応じてどう自分を変え、接し方を工夫していくか、そこから豊かな人間関係・家族関係が作られていくのです。
無理して毎週、でなくてもいいのです。「たまには私も参加してみようかな」とご主人に声をかけると、きっとお喜びになられるでしょう。
夫婦で話し合って、明るい今日一日を過ごされるよう、お勧めします
【月刊「すこ~れ」 343号 〔すこ~れ相談室〕より】