2011.10.14 生活アドバイス | 夫婦の悩み | 仕事での悩み

夫から事務所の手伝いを依頼される

【お悩み】:私は三十八歳の専業主婦です。夫は四十二歳、小学五年生の長男との三人家族です。

夫は社会保険労務士と行政書士の資格を持ち、社会保険労務士事務所を開設して十二年目になります。

長男は現在、不登校の状態です。

最近の不景気から顧問先が減少し、夫は経営が成り立たないと悩んでいます。

先日、夫から「これから先のことをよく考えたが、二人の社員には辞めてもらって、お前に事務所の手伝いをしてもらいたい。

長男は事務所に連れてきていいから」と言われました。

私としては、ベテランの社員に辞められては今後の仕事に支障(ししょう)が出るし、毎晩遅くまで仕事をしなければならなくなる夫の体も心配です。

なにより、開業時から苦楽を共にしてきた二人を辞めさせることの心苦しさでいっぱいです。

また、不登校の子供を抱えて仕事をすることにも自信がありません。

この先、どのように夫を支えていったらよいのか、アドバイスをお願いいたします。

(宇都宮市 Y子)

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両親の働く姿が子供の心に刻まれる

【アドバイス】:努力家で、すばらしいご主人ですね。資格を二つも持ち、事務所を構えるなど、なかなかできることではありません。

この不況下、多くの会社が経費削減やリストラに走り、その影響がご主人の事務所に及んでいるのが現実です。

ご主人があなたに言われたことは、経営者として、また夫としての苦渋の決断です。

私も十余年前、同じような体験をしました。会社が経営不振に陥り、銀行から経費の削減や利益率のアップを厳しく指導され、最初に手をつけたのが人員削減でした。

やむなく五人を解雇し、労働基準監督署や職安への手続きに走り回ったことが思い出されます。ご主人はこれらのプロですから、この点は心配ありません。

今、ご主人にとって、あなたが唯一信頼できるパートナーなのです。

このような時代を生き抜く秘訣は、「よい時は有頂天にならず、悪い時にはじっと耐え忍ぶ」。

世の中は常に動いており、苦しい時代の後には必ず好転する時がきます。

事務所での仕事は、電話の応対や郵便の受付、届出書類の清書やコピー、来客の応接など、ご主人の手をわずらわすことなく、あなたにできることがたくさんあります。

父親は子供が生きるための座標軸や精神的な象徴としての役割を担い、母親は子供の生命のエネルギー源です。

両親が働いている姿をわが子に見せられる職種は限られています。

ご主人とともに働く恵まれた仕事環境の中、お子さんをそばで見守ることで、お子さんは家族や社会のために懸命に働くご両親の姿を心の中に刻み、尊敬と生きるパワーが生まれることでしょう。

夫婦が力を合わせて助け合って、乗り切る覚悟で臨(のぞ)むことです。

この困難は、一生の中でかけがえのない貴重な体験です。苦しくても、決して笑顔を忘れてはなりませんよ。

【月刊「すこ~れ」 367号 〔すこ~れ相談室〕より】