3歳の長女が私から離れず手ががかる
小4のひとり息子の受験に熱心な夫
【お悩み】:小4のひとり息子のお母さん、相模原市のけいこさん、42歳からの相談です。
夫は家庭の事情で大学進学をあきらめ、学歴の壁に苦労している公務員です。
ですから息子には、「なにがなんでも私立中学に入れて、有名大学に進ませたい」との思いが強く、「いまから塾に行かせろ」と言います。
夫の気持ちはわかりますが、息子はわたしに似て、おっとりしたタイプ。無理をしないで自然体で学校生活を楽しんでもらいたいのが本音です。
わたしはどのように対処すればいいでしょうか。
【アドバイス】:家庭の事情で大学への進学をあきらめなければならなかったご主人は、子どもに自分と同じ思いをさせたくないのと、夢を託す気持ちが人一倍強いのだと思います。
ご主人の考えは一方的にも感じますが、妻としてご主人の意見に合わせるのがいいでしょう。
けいこさんの思いとは違う方針に合わせるのですから、抵抗感があるかもしれません。そこで、考え方を変えてみるのです。
物事にはプラスとマイナスの両方の面があります。塾に行かせることにもプラスの面があると考えましょう。けいこさんが、そのようにもっていく役目をするのです。
小学4年生といっても、お子さんは無理やり塾に行かそうとする父親に不満や反感を抱く可能性があります。そんなときは、母親としてご主人の言葉の裏にある気持ちを、伝えてあげてください。
「お父さんはあなたに期待しているのよ」 「あなたの将来を考えてのことよ」などです。
お子さんが父親の思いをプラスに解釈するようにするのです。同時に、家のリーダーは父親である、という演出をしてください。
たとえば、お子さんから相談を受けたら、「お父さんがいいと言ったらいいわよ」と、父親が決定権をもつことを意識づけるのです。そうすれば父親の言うことを素直に聞くようになるはずです。
夫と妻の教育方針が合わないことはよくありますが、ふたりの意見が一致しないで対立することは避けなければなりません。子どもはどちらの意見を聞けばいいのか迷ってしまいます。
よほどのことでない限り、ご主人の意見に合わせましょう。
そして、ご主人をリーダーにすることを日ごろから心がけておけば、お子さんと父親とのトラブルも起きにくくなります。
【FMさがみ放送〔スコーレ・スコーレ・スコーレ〕より】