職場復帰を考えているが
隣人が口うるさい
【お悩み】: 私は30歳の主婦で、銀行に勤める夫と小学1年生と幼稚園児の男の子の4人家族です。
10世帯が居住するアパートに住んでおり、近所づきあいのことでお伺いします。
Aさんは3年前に市役所を定年退職し、奥さんと二人暮らしをしています。
お叱りの内容は、子どもたちがアパートで共用している水道の水を出しっ放しにして遊んでいたというのです。
Aさんは「共用の水道だから、水を無駄に使わないでほしい」から始まって、
更に「ドアの閉める音がうるさい」
「外に持ち出したオモチャを壊れたまま放置している」など、
以前から、子どもたちはAさんに何度も叱られていると聞いておりました。
Aさんの口やかましさは、アパートの人たちにとっては日常茶飯事で、今さら驚くことでもないのです。
皆さんからは「Aさんは口うるさい人だから、あまりお付き合いしないほうがいいわヨ」と忠告されていますが、私にとってはお隣さんであり、顔を合わせる回数も多いのです。
Aさんのことを考えると、大声で遊び回る子どもたちを外で遊ばせることもためらってしまいます。
どのように対応したらよいでしょうか。
【アドバイス】: 明るく笑顔の挨拶を
育ち盛りの男の子たちに、毎日悪戦苦闘されているあなたの気持ちはわかります。
子どもは何かに興味をもつと、その事に夢中になるあまり、他の事に意識がいかない傾向があります。
また、男の子は女の子と違ってエネルギッシュで、行動が荒っぽくなりがちです。
好奇心が旺盛で、外に向かってエネルギーを発散できるお子さんたちは、健全な成長をされていると言えます。
さて、昔は、わが子であっても他人の子であっても、悪いことをした場合は同じように叱ってくれる近所のおじさんやおばさんがいたものです。
最近は、他人の子どものことは見て見ぬふりをする人が多くなっています。
お子さんたちは、今後、お母さんの目の届かないところで過ごす機会が多くなります。
本来、親がなすべきしつけを、親に代わって子どもを叱ってくれるAさんは、大変ありがたい存在なのです。
ご近所からは敬遠されているようですが、誰に対しても同じように接して、お子さんたちの将来を思えばこそ、叱り方もつい厳しくなるのです。
豊かなコミュニケーションは、挨拶から始まります。
Aさんの行為に感謝して、いつも明るい挨拶を励行することが、上手な近所づきあいの秘訣です。
子どものトラブルは親に対するメッセージを秘めています。
子どもは親の生きる姿を見て育つものです。
夫婦のあり方や自分の習慣など、もう一度、子育ての基本に返って点検してください。
【月刊「すこ~れ」 209号 〔すこ~れ相談室〕より】